今回で11回目の定期演習という日米共同統合演習の中で、沖縄の入砂島での離党奪還訓練が計画されていました。しかし、一旦計画されたこの入砂島での離党奪還訓練が中止されることとなりました。理由については、軍の艦船を初めて接続水域に侵入させたり、訓練に対する抗議をする中国への配慮(=示威行為への屈服ととられても仕方がない)か、米兵の事件による沖縄での米軍への抗議の高まり(=渡名喜村も訓練に反対表明)に配慮したものなど諸説がありました。
遊爺は、このことで、中国が脅せば屈する日本・民主党政権との心証を更に深める誤解をして、一段と強硬姿勢をエスカレートさせることを恐れていました。菅・仙谷の日本の主権を軽んじる過ちを、また民主党が繰り返していないことを願っていました。
しかし、一旦計画を承認しながらも中国の反発に恐れをなして、中止を命じたのは岡田氏だったのだそうです。
いったん決めておきながらも中止する迷走というか、国防の為の抑止力の重要性認識欠如振りに、米国は不快感を表明しているのだそうです。
尖閣=沖縄の国土を護る主役は日本で、米国ではありません。米国が共同し護る訓練をしようというのに、肝心の日本政府に護る気が薄い。そりゃぁ怒るでしょう。
オバマ氏もロムニー氏も中国への態度硬化を唱えるなか、日本の民主党政府は中国の威圧に屈すると言うのですから、日本との同盟で中国の脅威に対抗できるか、信頼を損なってもいたしかたないでしょう。
岡田氏、中国に配慮「決定は駄目だ」 離島奪還訓練 断念の舞台裏 (11/3 産経)
■首相も追認/米は強い不快感
日米両政府は5日から日米共同統合演習を行い、沖縄県の周辺海域を島に見立てて離島奪還の模擬訓練を実施する。当初は無人島を使った奪還訓練が予定されていたが、岡田克也副総理がこの方針を撤回させていたことが2日、複数の政府高官の証言で判明した。尖閣諸島の国有化に対する批判を強める中国への配慮があったとされる。野田佳彦首相も岡田氏の判断を追認しただけで、方針を覆した日本政府の対応に米側は不信感を高めている。混乱の舞台裏を検証した。
「よし、それでいい」
10月上旬の首相官邸。外務・防衛両省の説明を聞いた岡田氏は、11月中旬に無人島の入砂島(いりすなじま)(沖縄県渡名喜村(となきそん))で日米共同奪還訓練を行うことを了承した。首相も10月9日に説明を受け、異を唱えなかった。
防衛省は「ゴーサインが出た」と米国防総省に連絡した。
同じ頃、両省内には岡田氏の了承をいぶかる情報が駆け巡った。ある政府高官は「岡田氏は本音では奪還訓練をやらせたくないようだ。まだ安心はできない」と指摘していた。
10月中旬になり、この高官の危惧は的中する。奪還訓練の正式決定に向け両省が再び説明に出向くと、岡田氏は「決定は駄目だ」と翻したのだ。
それと前後し、16日には集団強姦(ごうかん)致傷容疑で米兵2人が沖縄で逮捕され、県民感情が悪化した。地元の渡名喜村も訓練に反対する考えを伝えてきた。これらも踏まえ22日、日本側は訓練断念を決定した。
別の高官は断念に至る経緯について「最終的に岡田氏が決め、首相もそれを受け入れた」と明言した。岡田氏が重視したのは「中国への刺激を避けることだった」という。実際、中国外務省は16日に訓練計画を批判している。
「一度決めた訓練をひっくり返すのはおかしい」
中止決定から3日後の25日に来日したキャンベル米国務次官補は外務省幹部に強い不快感を伝えた。「政府最高首脳の決定であれば仕方ない」とも漏らし、岡田氏が断念させたと把握していることも示唆した。首相周辺はこれをキャンベル氏の「警告」とみる。 外相当時、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題で嘉手納基地(同県嘉手納町など)への統合案を唱え、迷走させた元凶の一人-。キャンベル氏は岡田氏をこう評価しているという。その存在は日米同盟の障害にもなりかねない。
■首相も追認/米は強い不快感
日米両政府は5日から日米共同統合演習を行い、沖縄県の周辺海域を島に見立てて離島奪還の模擬訓練を実施する。当初は無人島を使った奪還訓練が予定されていたが、岡田克也副総理がこの方針を撤回させていたことが2日、複数の政府高官の証言で判明した。尖閣諸島の国有化に対する批判を強める中国への配慮があったとされる。野田佳彦首相も岡田氏の判断を追認しただけで、方針を覆した日本政府の対応に米側は不信感を高めている。混乱の舞台裏を検証した。
「よし、それでいい」
10月上旬の首相官邸。外務・防衛両省の説明を聞いた岡田氏は、11月中旬に無人島の入砂島(いりすなじま)(沖縄県渡名喜村(となきそん))で日米共同奪還訓練を行うことを了承した。首相も10月9日に説明を受け、異を唱えなかった。
防衛省は「ゴーサインが出た」と米国防総省に連絡した。
同じ頃、両省内には岡田氏の了承をいぶかる情報が駆け巡った。ある政府高官は「岡田氏は本音では奪還訓練をやらせたくないようだ。まだ安心はできない」と指摘していた。
10月中旬になり、この高官の危惧は的中する。奪還訓練の正式決定に向け両省が再び説明に出向くと、岡田氏は「決定は駄目だ」と翻したのだ。
それと前後し、16日には集団強姦(ごうかん)致傷容疑で米兵2人が沖縄で逮捕され、県民感情が悪化した。地元の渡名喜村も訓練に反対する考えを伝えてきた。これらも踏まえ22日、日本側は訓練断念を決定した。
別の高官は断念に至る経緯について「最終的に岡田氏が決め、首相もそれを受け入れた」と明言した。岡田氏が重視したのは「中国への刺激を避けることだった」という。実際、中国外務省は16日に訓練計画を批判している。
「一度決めた訓練をひっくり返すのはおかしい」
中止決定から3日後の25日に来日したキャンベル米国務次官補は外務省幹部に強い不快感を伝えた。「政府最高首脳の決定であれば仕方ない」とも漏らし、岡田氏が断念させたと把握していることも示唆した。首相周辺はこれをキャンベル氏の「警告」とみる。 外相当時、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題で嘉手納基地(同県嘉手納町など)への統合案を唱え、迷走させた元凶の一人-。キャンベル氏は岡田氏をこう評価しているという。その存在は日米同盟の障害にもなりかねない。
普天間基地移転で鳩が迷走した時、岡田外相は孤軍奮闘し鳩の迷走を抑えようとしていたと遊爺は記憶していますが、米国では外相の岡田氏も基地移転を迷走させた元凶の一人と評価していたのですね。
そのような評価をされている岡田氏の存在が、日米同盟の障害になりかねないとの産経の記述は、無視は出来ませんね。
沖縄近海での日米合同での離島奪還訓練は、中国の「核心的利益」と定義した戦略に基づく侵略行為への抑止力として効果があることは、誰でも解る話です。当然中国は難癖をつけてきます。抑止力として効果があるものであればあるほど、中国の反発の口上は姦しくなるでしょう。
しかし、そこからが勝負です。屈する態度を示せば、更に嵩にかかって攻めてくるのが中国で、それは尖閣の漁船事件での菅・仙谷の行動が今日のエスカレートを招いたことで証明されています。
ところが、力を背景にした毅然とした態度を示せば、真面目に対応するのも中国です。ベトナムの対中姿勢に学べばいいのです。
幸い、入砂島での訓練は中止されても、統合演習ではこれまでの準備を生かして、洋上で架空の島を見立てた模擬訓練に切り替えて実施されるのだとか。
抑止力の効果はそれなりに発揮されるものと、自衛隊と米海兵隊には拍手を贈ります。
日本、日米共同統合演習で離島奪還訓練の断念を正式発表 (毎日中国経済) - Yahoo!ニュース
朝日新聞デジタル:島奪還訓練を中止 日米演習、沖縄の反発で - 政治
民主党政権は、一日も速く解散して国民の信を問うのが、今日本国や国民の為に出来る唯一の行動です。一日その日が延びれば延びるほど、日本国が世界からの信頼をなくし衰退していきます。
# 冒頭の画像は、今年9月、グアムで行われた、米海兵隊と陸上自衛隊とで合同で行われた上陸訓練
この花の名前は、ペラペラヨメナ
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