菅新総理・総裁が誕生し、党役員、閣僚の人事が発表されました。
注目点はいろいろありますが、ここでは二階幹事長続投を取り上げさせていただきます。理由は、この人事が日本を世界の自由主義諸国の流れから孤立させる可能性があるからです。
ポスト安倍については、来年の任期切れを控え、安倍首相の四選も含めいろいろ取りざたされていて、二階氏は安倍四選の可能性を語るなどして、流れの主導権を握ろうとの動きが見え見えでしたね。
石破氏までが面談するなど、岸田氏も含め二階氏の動きがメディアで取り上げられていました。その中で、地方議員からのたたき上げということでの、菅氏との距離の近さも語られていました。
その、二階氏の暗躍振りには、政治評論家筋の多くが良し悪しは別として、感嘆しています。
自民党幹事長・二階俊博は「21世紀の金丸信」か(田崎 史郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
菅首相の誕生を後押しした二階氏とは何者なのか?幹事長の絶大な権限と力とは|東京新聞 特報Web
二階幹事長が通算在職最長 角栄抜き「恐れ多い」―自民:時事ドットコム
自民党の派閥は、細田 派 98人、麻生 派 55人、竹下 派 54人、二階 派 48人、岸田 派 47人、石破 派 19人 、石原 派 11人、谷垣 グループ 15人 、菅 グループ 8人、無派閥 41人で、二階派は4番目なのに、通算在職日数が、政治の師と仰ぐ田中角栄元首相の記録を更新したことが、二階氏の手腕というか処世術の証ですね。
自民党 派閥別議員一覧
菅氏は党役員人事や閣僚人事について、「派閥からの要望は受け付けない。聞かない。事前に打ち合わせなどはしない」と語っていた。裏を返せば、早々と二階氏の続投で腹を固めていたということだろう。他派閥の「幹事長を二階氏以外にしてほしい」という要望は聞き入れないとも受け取れると、産経・論説副委員長の佐々木氏。
米中対立が激化するなか、米有力シンクタンクが「親中派」と名指しした人物の二階氏重用を懸念する声がある。予想していたこととはいえ、がっかりだとも。
ポスト安倍では暗躍していた二階氏。安倍首相の辞任表明に伴う動きも俊敏。「菅総理総裁」の流れを素早く先導し、大手派閥が一斉に菅支持に傾きました。但し、二階氏を除いて談合する主導権の対立姿勢も見せたことは諸兄がご承知の通りです。
懸念されるのが、中国との間合いだと佐々木氏。
米国の有力シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は今年7月、「日本における中国の影響力」と題する調査報告書を公表した。この中で、二階氏を「親中派」と名指ししている。
二階氏は2年前、北京週報のインタビューに答え「習近平国家主席の『一帯一路』、人類運命共同体の構築という理念は時宜にかない、遠大な卓見と計り知れない意義がある。私はこれに深い称賛と賛同の意を表する」と述べていることがその理由に繋がっているのですね。
国賓招聘や、会長を務める旅行業者団体と訪中したり、武漢肺炎発症時に、東京都の備蓄のマスク他を中国に送らせたりとか、その媚中ぶりは衆知のことです。
中国企業とのIR汚職疑惑で、二階派の衆院議員の秋元司容疑者の取り調べが進行しています。
米中両国の覇権争いが本格化する以前からの二階氏の媚中姿勢は、「新冷戦時代」に突入した今も変わっていません。
世界の潮流から完全に乗り遅れ、ピントがずれ切っている。香港の人権弾圧もある。一歩間違えれば、日本が世界中で孤立しかねないと佐々木氏。
まったく同意です。中国の「三戦戦略」の「世論戦」に捕えられているとしか思えません。
その二階氏に主導権を握られて誕生した菅新政権。
派閥にとらわれるか否かより、脱二階氏。脱媚中で、世界の自由主義陣営の反中国の流れの現状で、孤立化することがないことを願います。
# 冒頭の画像は、訪中し習近平に面会した二階氏
この花の名前は、ブーゲンベリア
↓よろしかったら、お願いします。
注目点はいろいろありますが、ここでは二階幹事長続投を取り上げさせていただきます。理由は、この人事が日本を世界の自由主義諸国の流れから孤立させる可能性があるからです。
ポスト安倍については、来年の任期切れを控え、安倍首相の四選も含めいろいろ取りざたされていて、二階氏は安倍四選の可能性を語るなどして、流れの主導権を握ろうとの動きが見え見えでしたね。
石破氏までが面談するなど、岸田氏も含め二階氏の動きがメディアで取り上げられていました。その中で、地方議員からのたたき上げということでの、菅氏との距離の近さも語られていました。
その、二階氏の暗躍振りには、政治評論家筋の多くが良し悪しは別として、感嘆しています。
自民党幹事長・二階俊博は「21世紀の金丸信」か(田崎 史郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
菅首相の誕生を後押しした二階氏とは何者なのか?幹事長の絶大な権限と力とは|東京新聞 特報Web
二階幹事長が通算在職最長 角栄抜き「恐れ多い」―自民:時事ドットコム
【日本復喝!】菅内閣、二階氏「続投」の地雷 米シンクタンクは「親中派」と名指し 安倍首相が漏らした「二階氏は節操ないね」の言葉の意味とは - zakzak:夕刊フジ公式サイト
自民党総裁選で、菅義偉官房長官(71)が新総裁に選出された。新型コロナウイルスの感染拡大という、戦後最大の国難に直面する菅氏は15日に党役員人事を行い、16日召集の臨時国会での首相指名選挙で新首相に就いた後、同日中に新内閣を発足させる。菅氏は党人事で、総裁選出馬を支援した二階俊博幹事長(81)を留任させる方針を固めたが、米中対立が激化するなか、米有力シンクタンクが「親中派」と名指しした人物の重用を懸念する声がある。産経新聞論説副委員長の佐々木類氏が集中連載「日本復喝!」で喝破した。
◇
予想していたこととはいえ、がっかりだ。
自民党の菅総裁(次期首相)が、二階幹事長の続投方針を固めたことだ。安倍晋三政権にとっての宿痾(しゅくあ)は「二階氏の去就」だった。それを踏襲するという。
派閥政治を否定し、無派閥を売りにしてきた菅氏は、その主張とは裏腹に総裁選を勝ち抜くためには、派閥の支持が欠かせないというジレンマを抱えていた。無派閥ゆえに党内基盤が弱いのだから、仕方ないと言えばそれまでなのだが、当選後は話が別ではないのか。
自民党総裁選前、菅氏は党役員人事や閣僚人事について、「派閥からの要望は受け付けない。聞かない。事前に打ち合わせなどはしない」と語っていた。裏を返せば、早々と二階氏の続投で腹を固めていたということだろう。他派閥の「幹事長を二階氏以外にしてほしい」という要望は聞き入れないとも受け取れる。何しろ、「菅総理総裁」の流れを最初につくったのが二階氏だったのだ。
安倍首相に近い人物がこうささやく。
「菅さんは、安倍首相の病状を見誤った。持病の潰瘍性大腸炎が悪化したのではなく、永田町では、それ以外の重病説がいろいろ飛んだ。菅さんはそれに乗っかってしまったフシがある」
つまり、「しばらくは安倍首相の院政はなく、二階氏の党内における強権ぶりが、自らの政権を支える原動力となる」と判断したというわけだ。そこで、幹事長続投を条件に二階氏にいち早く支持協力を依頼したというのが、くだんの人物の解説だ。
いずれにせよ、「官邸・菅氏、自民党・二階氏」というラインが確定した。
懸念されるのが、中国との間合いだ。
知っての通り、二階氏と言えば日本を代表する「親中派」だ。二階氏は今年2月、中国の外交担当トップ、楊潔篪・共産党政治局員と東京都内で会談した際、防護服5000着とマスク10万枚の提供を約束し、「新型コロナウイルスが収束したときにはお礼の訪中をしたい」と言ってのけたのだ。
その後、日本国内はマスク不足に陥り、感染爆発した。
■中国すり寄れば国益毀損も
二階氏は2年前、北京週報のインタビュー(2018年8月10日、日本語電子版掲載)に答え、「習近平国家主席の打ち出した巨大経済圏構想『一帯一路』、人類運命共同体の構築という理念は時宜にかない、遠大な卓見と計り知れない意義がある。私はこれに深い称賛と賛同の意を表する」と述べている。
米中両国の覇権争いが本格化する前のこととはいえ、世界の潮流から完全に乗り遅れ、ピントがずれ切っている。香港の人権弾圧もある。一歩間違えれば、日本が世界中で孤立しかねない。
米国の有力シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は今年7月、「日本における中国の影響力」と題する調査報告書を公表した。この中で、二階氏を「親中派」と名指ししている。
「節操ないね」
安倍首相が辞任表明前、二階氏を評して周辺に語ったとされる言葉である。何について語ったのかは不明だが、一事が万事。二階氏に引きずられて節操なく中国にすり寄れば、国益を損ないかねない。
菅次期首相のハンドリングに期待したい。
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■佐々木類(ささき・るい) 1964年、東京都生まれ。89年、産経新聞入社。警視庁で汚職事件などを担当後、政治部で首相官邸、自民党など各キャップを歴任。この間、米バンダービルト大学公共政策研究所で客員研究員。2010年にワシントン支局長、九州総局長を経て、現在、論説副委員長。沖縄・尖閣諸島への上陸や、2度の訪朝など現場主義を貫く。主な著書に『日本復喝!』(ハート出版)『日本が消える日』(同)、『静かなる日本侵略』(同)など。
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自民党総裁選で、菅義偉官房長官(71)が新総裁に選出された。新型コロナウイルスの感染拡大という、戦後最大の国難に直面する菅氏は15日に党役員人事を行い、16日召集の臨時国会での首相指名選挙で新首相に就いた後、同日中に新内閣を発足させる。菅氏は党人事で、総裁選出馬を支援した二階俊博幹事長(81)を留任させる方針を固めたが、米中対立が激化するなか、米有力シンクタンクが「親中派」と名指しした人物の重用を懸念する声がある。産経新聞論説副委員長の佐々木類氏が集中連載「日本復喝!」で喝破した。
◇
予想していたこととはいえ、がっかりだ。
自民党の菅総裁(次期首相)が、二階幹事長の続投方針を固めたことだ。安倍晋三政権にとっての宿痾(しゅくあ)は「二階氏の去就」だった。それを踏襲するという。
派閥政治を否定し、無派閥を売りにしてきた菅氏は、その主張とは裏腹に総裁選を勝ち抜くためには、派閥の支持が欠かせないというジレンマを抱えていた。無派閥ゆえに党内基盤が弱いのだから、仕方ないと言えばそれまでなのだが、当選後は話が別ではないのか。
自民党総裁選前、菅氏は党役員人事や閣僚人事について、「派閥からの要望は受け付けない。聞かない。事前に打ち合わせなどはしない」と語っていた。裏を返せば、早々と二階氏の続投で腹を固めていたということだろう。他派閥の「幹事長を二階氏以外にしてほしい」という要望は聞き入れないとも受け取れる。何しろ、「菅総理総裁」の流れを最初につくったのが二階氏だったのだ。
安倍首相に近い人物がこうささやく。
「菅さんは、安倍首相の病状を見誤った。持病の潰瘍性大腸炎が悪化したのではなく、永田町では、それ以外の重病説がいろいろ飛んだ。菅さんはそれに乗っかってしまったフシがある」
つまり、「しばらくは安倍首相の院政はなく、二階氏の党内における強権ぶりが、自らの政権を支える原動力となる」と判断したというわけだ。そこで、幹事長続投を条件に二階氏にいち早く支持協力を依頼したというのが、くだんの人物の解説だ。
いずれにせよ、「官邸・菅氏、自民党・二階氏」というラインが確定した。
懸念されるのが、中国との間合いだ。
知っての通り、二階氏と言えば日本を代表する「親中派」だ。二階氏は今年2月、中国の外交担当トップ、楊潔篪・共産党政治局員と東京都内で会談した際、防護服5000着とマスク10万枚の提供を約束し、「新型コロナウイルスが収束したときにはお礼の訪中をしたい」と言ってのけたのだ。
その後、日本国内はマスク不足に陥り、感染爆発した。
■中国すり寄れば国益毀損も
二階氏は2年前、北京週報のインタビュー(2018年8月10日、日本語電子版掲載)に答え、「習近平国家主席の打ち出した巨大経済圏構想『一帯一路』、人類運命共同体の構築という理念は時宜にかない、遠大な卓見と計り知れない意義がある。私はこれに深い称賛と賛同の意を表する」と述べている。
米中両国の覇権争いが本格化する前のこととはいえ、世界の潮流から完全に乗り遅れ、ピントがずれ切っている。香港の人権弾圧もある。一歩間違えれば、日本が世界中で孤立しかねない。
米国の有力シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は今年7月、「日本における中国の影響力」と題する調査報告書を公表した。この中で、二階氏を「親中派」と名指ししている。
「節操ないね」
安倍首相が辞任表明前、二階氏を評して周辺に語ったとされる言葉である。何について語ったのかは不明だが、一事が万事。二階氏に引きずられて節操なく中国にすり寄れば、国益を損ないかねない。
菅次期首相のハンドリングに期待したい。
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■佐々木類(ささき・るい) 1964年、東京都生まれ。89年、産経新聞入社。警視庁で汚職事件などを担当後、政治部で首相官邸、自民党など各キャップを歴任。この間、米バンダービルト大学公共政策研究所で客員研究員。2010年にワシントン支局長、九州総局長を経て、現在、論説副委員長。沖縄・尖閣諸島への上陸や、2度の訪朝など現場主義を貫く。主な著書に『日本復喝!』(ハート出版)『日本が消える日』(同)、『静かなる日本侵略』(同)など。
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自民党の派閥は、細田 派 98人、麻生 派 55人、竹下 派 54人、二階 派 48人、岸田 派 47人、石破 派 19人 、石原 派 11人、谷垣 グループ 15人 、菅 グループ 8人、無派閥 41人で、二階派は4番目なのに、通算在職日数が、政治の師と仰ぐ田中角栄元首相の記録を更新したことが、二階氏の手腕というか処世術の証ですね。
自民党 派閥別議員一覧
菅氏は党役員人事や閣僚人事について、「派閥からの要望は受け付けない。聞かない。事前に打ち合わせなどはしない」と語っていた。裏を返せば、早々と二階氏の続投で腹を固めていたということだろう。他派閥の「幹事長を二階氏以外にしてほしい」という要望は聞き入れないとも受け取れると、産経・論説副委員長の佐々木氏。
米中対立が激化するなか、米有力シンクタンクが「親中派」と名指しした人物の二階氏重用を懸念する声がある。予想していたこととはいえ、がっかりだとも。
ポスト安倍では暗躍していた二階氏。安倍首相の辞任表明に伴う動きも俊敏。「菅総理総裁」の流れを素早く先導し、大手派閥が一斉に菅支持に傾きました。但し、二階氏を除いて談合する主導権の対立姿勢も見せたことは諸兄がご承知の通りです。
懸念されるのが、中国との間合いだと佐々木氏。
米国の有力シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は今年7月、「日本における中国の影響力」と題する調査報告書を公表した。この中で、二階氏を「親中派」と名指ししている。
二階氏は2年前、北京週報のインタビューに答え「習近平国家主席の『一帯一路』、人類運命共同体の構築という理念は時宜にかない、遠大な卓見と計り知れない意義がある。私はこれに深い称賛と賛同の意を表する」と述べていることがその理由に繋がっているのですね。
国賓招聘や、会長を務める旅行業者団体と訪中したり、武漢肺炎発症時に、東京都の備蓄のマスク他を中国に送らせたりとか、その媚中ぶりは衆知のことです。
中国企業とのIR汚職疑惑で、二階派の衆院議員の秋元司容疑者の取り調べが進行しています。
米中両国の覇権争いが本格化する以前からの二階氏の媚中姿勢は、「新冷戦時代」に突入した今も変わっていません。
世界の潮流から完全に乗り遅れ、ピントがずれ切っている。香港の人権弾圧もある。一歩間違えれば、日本が世界中で孤立しかねないと佐々木氏。
まったく同意です。中国の「三戦戦略」の「世論戦」に捕えられているとしか思えません。
その二階氏に主導権を握られて誕生した菅新政権。
派閥にとらわれるか否かより、脱二階氏。脱媚中で、世界の自由主義陣営の反中国の流れの現状で、孤立化することがないことを願います。
# 冒頭の画像は、訪中し習近平に面会した二階氏
この花の名前は、ブーゲンベリア
↓よろしかったら、お願いします。