米国へ逃亡中の中国人実業家・郭文貴氏が米国や香港のメディアに対し、習近平(シージンピン)国家主席の右腕として汚職摘発を進めた王岐山(ワンチーシャン)・共産党中央規律検査委員会書記が不正で調査対象となっていると暴露したのだそうですね。
真偽は未明ですが、摘発する王氏に反感を強めた党内の一部勢力が、郭氏を通じて王氏のイメージダウンを図っているのか、習氏自身が、習氏の子飼いにも摘発の矛先を向けた王氏の勢力拡大を懸念し、ひそかに攻撃材料の収集を進めていたとの見方もあるのだそうです。
郭文貴が暴露した中国共産党の党内闘争 - 澁谷司
郭文貴氏の暴露の内容は、、以下の3点。(但し、郭文貴の話は信憑性に欠けるきらいがあるのだとも)
ひとつ目は、王岐山(中央紀律検査委員会書記)と胡舒立(「中国で最も危険な女性」と言われた)の関係を暴露。胡舒立が王岐山の私生児を産んだというが、事実は不明。
二つ目は、賀国強(前政治局常務委員兼前中央紀律検査委員会書記)と傅政華公安部副部長の腐敗を暴露。
三つ目は、習近平が、郭文貴から腐敗していると名指しされている傅政華を使って、王岐山と孟建柱(中央政法委員会書記)の腐敗の調査を開始した。
読売の記事は、習氏の子飼いにも摘発の矛先を向けた王氏の勢力拡大を懸念し、ひそかに攻撃材料の収集を進めていたと指摘。
今秋の党大会に向け、チャイナセブンの椅子取りの政局抗争が詰めを迎え、反習近平側が、王岐山の定年延長を阻止するための情報戦なのか、習近平と王岐山とを分断させようとの情報戦なのかは未明です。
しかし、腐敗取り締まりの元締めの王岐山が腐敗に染まっていたにしろ、習近平と王岐山が分裂するにしろ、習近平政権にとっては、大打撃となる郭文貴氏の証言ですね。
読売も取り上げるとなると、真実味があるのか。専制体制が固まりつつあるともみられる習近平への、江沢民・上海閥や胡錦濤・共青団派の逆転があるのか、関連続報に注目ですね。
# 冒頭の画像は、郭文貴氏
スイートタイバジル
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真偽は未明ですが、摘発する王氏に反感を強めた党内の一部勢力が、郭氏を通じて王氏のイメージダウンを図っているのか、習氏自身が、習氏の子飼いにも摘発の矛先を向けた王氏の勢力拡大を懸念し、ひそかに攻撃材料の収集を進めていたとの見方もあるのだそうです。
習氏盟友巡り暗闘か 「不正で調査」 (5/7 読売朝刊)
【北京=竹内誠一郎】米国へ逃亡中の中国人実業家が米国や香港のメディアに対し、習近平(シージンピン)国家主席の右腕として汚職摘発を進めた王岐山(ワンチーシャン)・共産党中央規律検査委員会書記(68)が不正で調査対象となっているとの主張を繰り返し、波紋を呼んでいる。習政権2期目が発足する今年後半の第19回党大会を前に、指導部人事を巡る暗闘が表面化しているとの指摘もある。
政権2期目へ 広がる臆測
この実業家は不動産業などを手がけていた郭文貴氏で、50歳前後。スパイ活動の監視・摘発を担当する国家安全省で汚職容疑で摘発された元次官が後ろ盾だったとされ、不正蓄財などで国際指名手配中だ。
郭氏は4月19日に生放送された米政府の海外向け放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」のインタビューで、傅政華公安省次官から、王氏や家族の海外資産などの調査に協力するよう指示されたと発言した。放送は突然中断され、その後、米国などの放送担当者5人が停職処分となった。中国当局が強い圧力をかけたためだとの指摘がある。
今月3日には香港紙・蘋果日報が、郭氏から提供されたとする傅氏との通話の録音資料には、王氏らに対する調査は習氏の意向だとする内容が含まれると伝えた。
習氏は、「68歳定年」の党の慣例を覆して「盟友」とされる王氏を最高指導部の政治局常務委員に留任させるとの観測がある。これに対し、汚職摘発を進めた王氏に反感を強めた党内の一部勢力が、郭氏を通じて王氏のイメージダウンを図っている可能性がある。習氏自身が、習氏の子飼いにも摘発の矛先を向けた王氏の勢力拡大を懸念し、ひそかに攻撃材料の収集を進めていたとの見方もある。
【北京=竹内誠一郎】米国へ逃亡中の中国人実業家が米国や香港のメディアに対し、習近平(シージンピン)国家主席の右腕として汚職摘発を進めた王岐山(ワンチーシャン)・共産党中央規律検査委員会書記(68)が不正で調査対象となっているとの主張を繰り返し、波紋を呼んでいる。習政権2期目が発足する今年後半の第19回党大会を前に、指導部人事を巡る暗闘が表面化しているとの指摘もある。
政権2期目へ 広がる臆測
この実業家は不動産業などを手がけていた郭文貴氏で、50歳前後。スパイ活動の監視・摘発を担当する国家安全省で汚職容疑で摘発された元次官が後ろ盾だったとされ、不正蓄財などで国際指名手配中だ。
郭氏は4月19日に生放送された米政府の海外向け放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」のインタビューで、傅政華公安省次官から、王氏や家族の海外資産などの調査に協力するよう指示されたと発言した。放送は突然中断され、その後、米国などの放送担当者5人が停職処分となった。中国当局が強い圧力をかけたためだとの指摘がある。
今月3日には香港紙・蘋果日報が、郭氏から提供されたとする傅氏との通話の録音資料には、王氏らに対する調査は習氏の意向だとする内容が含まれると伝えた。
習氏は、「68歳定年」の党の慣例を覆して「盟友」とされる王氏を最高指導部の政治局常務委員に留任させるとの観測がある。これに対し、汚職摘発を進めた王氏に反感を強めた党内の一部勢力が、郭氏を通じて王氏のイメージダウンを図っている可能性がある。習氏自身が、習氏の子飼いにも摘発の矛先を向けた王氏の勢力拡大を懸念し、ひそかに攻撃材料の収集を進めていたとの見方もある。
郭文貴が暴露した中国共産党の党内闘争 - 澁谷司
郭文貴氏の暴露の内容は、、以下の3点。(但し、郭文貴の話は信憑性に欠けるきらいがあるのだとも)
ひとつ目は、王岐山(中央紀律検査委員会書記)と胡舒立(「中国で最も危険な女性」と言われた)の関係を暴露。胡舒立が王岐山の私生児を産んだというが、事実は不明。
二つ目は、賀国強(前政治局常務委員兼前中央紀律検査委員会書記)と傅政華公安部副部長の腐敗を暴露。
三つ目は、習近平が、郭文貴から腐敗していると名指しされている傅政華を使って、王岐山と孟建柱(中央政法委員会書記)の腐敗の調査を開始した。
読売の記事は、習氏の子飼いにも摘発の矛先を向けた王氏の勢力拡大を懸念し、ひそかに攻撃材料の収集を進めていたと指摘。
今秋の党大会に向け、チャイナセブンの椅子取りの政局抗争が詰めを迎え、反習近平側が、王岐山の定年延長を阻止するための情報戦なのか、習近平と王岐山とを分断させようとの情報戦なのかは未明です。
しかし、腐敗取り締まりの元締めの王岐山が腐敗に染まっていたにしろ、習近平と王岐山が分裂するにしろ、習近平政権にとっては、大打撃となる郭文貴氏の証言ですね。
読売も取り上げるとなると、真実味があるのか。専制体制が固まりつつあるともみられる習近平への、江沢民・上海閥や胡錦濤・共青団派の逆転があるのか、関連続報に注目ですね。
# 冒頭の画像は、郭文貴氏
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