遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

民主・藤田議員 ワシントンポストからも「あの人ダイジョブ?」

2010-03-10 18:38:15 | 日本を護ろう
 民主党の参議院議員で、国際局長を勤めている藤田幸久という人がいるらしい。不勉強で知らなかったのですが、ソマリア沖への自衛隊派遣のとき、海賊論議を持ち出すピントはずれな悠長な輩がいた記憶はありましたが、それが藤田幸久氏だったらしい。勿論、そんな輩の名前など覚えている暇はない。ところがこの輩もっとピントが外れた事をしていた。それを、ワシントンポスト紙がなぜか今また取り上げた。
 asahi.com(朝日新聞社):Wポスト紙、民主・藤田議員を酷評 同時多発テロ発言で - 政治
 藤田幸久 - Wikipedia
 
「9/11陰謀論」を与党要職にあって展開する外交感覚(gooニュース・JAPANなニュース) - goo ニュース

 今週は民主党の要職にある議員の9/11陰謀論を米ワシントン・ポスト紙が厳しく批判したことについてです。なぜ今なのかとか、そういう発言をする議員を党要職に抱えておく外交感覚とか。(gooニュース 加藤祐子)

○意図は何なのだろう

ここ数日のアメリカ発の「JAPAN」報道のみを観て、日本についてそれ以外は何も知らないとしたら、日本というのは、いきなり加速する危険な車を造り、イルカを残酷に殺し、そして2001年9月11日の同時多発テロは「陰謀だ」と公言する与党議員のいる国――ということになります。月曜のコラムでも書きましたが、アカデミー賞授賞式ではトヨタ車が「危険なもの」の代名詞として挙げられていました(司会者のジョークではありましたが)。

<中略>

日米間で重要案件が積み上がっているこの時に、こういうある意味で些末なことで日本の立場が悪くなるのだとしたら、実に情けないことです。外交駆け引きというのは「兵器を使わない戦争」でもあるのですから、本論を真正面から攻めていくだけでなく、脇の思わぬところから相手の足下をすくい立場を悪くしていくのも、重要な戦術の内です。もしかして民主党は、その搦め手に絡まってしまったのでしょうか?
あるいは、取材したワシントン・ポストの記者が議員本人の口から聞いて改めて心底立腹したから、記事にしたのかもしれませんが。

○奇怪でインチキで狂った意見と

<中略>

日本外交政策の中心的人物が「2001年9月11日の出来事に関するアメリカの解説は、巨大なでまかせ(gigantic hoax)だと考えているようだ」と、記事はバッサリ。
「最近のインタビューで藤田氏が我々に語った」9/11に関する考えは、「too bizarre(奇怪すぎ)で、half-baked and intellectually bogus(出来損ないで、理屈からしてインチキ)なので、真面目に議論するには値しない」と。
9/11が本当にテロリストの仕業だったか疑わしいと言い、9/11を起こして株式市場で儲けようとした影の勢力の存在をほのめかし、ハイジャック犯たちはまだ生きているのではないかなどと藤田氏は言うのだ――と記事は呆れた調子で列挙
さらに記事は、歴史的で巨大な大惨事というのは9/11でなくても陰謀論が飛び交うものだが、「これほど狂った極端な妄想に騙されて取り込まれてしまうような人物が、世界第二位の経済大国であることを誇る国の政権機構において、要職にあること」が実に珍しいと本当に酷評しています。
「狂った極端な」と訳したのは「lunatic fringe」。「fringe」というのは何かの端っこにある些末でどうでもいいもの、それほどに極端な少数意見というほどの意味です。
記事は、藤田氏の考えが日本で広く共通認識になっているとも思わないし、多くの日本人は藤田氏の主張を恥ずかしく思うだろうと書いて、言外に私たち日本人を気の毒がっている風でもあります。そして最後に、鳩山氏は「成熟」した日米関係の必要性を呼びかけているのだが、もし藤田氏のような「reckless(無謀)」で「fact-averse(事実を受け入れない、事実を見ようとしない)」人物を党内で容認するなら、日米関係は今後厳しい試練を経験するだろうと結んでいます。

○外交駆け引きにとんだスキが

――大きなお世話だ……と感情的に反発するのは簡単なのですが、無益です。そして9/11陰謀論にここで反論するつもりも、反証を試みるつもりもありません。そういうサイトがたくさんあるので、その議論はそちらに譲ります。さらに、国会議員が何を考え何を発言するのかは、民主国家なのですから自由です。ただし「9/11はアルカイダによるものではないのではないか」という現時点で通説とはとうてい言い難い内容のことを参議院外交防衛委員会などで発言する議員を、自党の外交関係の要職に置き、国際局長とすることはどうなのだろうか。与党としての外交感覚はいかがなものだろうと。上述したように、外交駆け引きの真っ最中にこんなことで足をすくわれている場合か、そんなスキがあっていいのだろうか。そんなことは強く思います。

一方で、ワシントン・ポスト記事に対する
藤田議員のコメントはこちらです。

ちなみに複数報道によると、ワシントン・ポストのこの記事を受けて鳩山由紀夫首相は記者団に対し「藤田議員の個人的な見解であって、党の見解でもないし、ましてや政府の見解でもない」と答えたとか。
こういうのを英語で「splitting hairs」と言います。この場合は、髪の毛を割くように細かい違いを強調して、「いやいや、そうじゃないんだ」と弁明することです。議員の個人的な見解だと言っても、その人が党の国際局長を務めている限り、アメリカ人からすれば苦しい言い逃れにしか聞こえないのではないかと思います。

こういう場合、相手の立場に立って考えると分かりやすいかと思います。たとえば、地下鉄サリン事件はオウム真理教による犯行じゃないんじゃないかと、米与党要職にある議員が日本の主要紙に大まじめに語ったら、日本のマスコミはその人とその党を、どう扱うでしょうか?

 上記リンクの朝日の記事での取材に対し、藤田氏は「インタビュー後の懇談で、一議員としての考えを話したもの」と、党や鳩山政権の考えではないことを強調しているのだそうですが、「一議員としての考え」はなにか軽い発言をする評論家かなにかでしかないような言い草です。国会議員と評論家の区別がついていない。
 しかも、記者というものは、載せてくれと喋ったことは載せなくて、これは内緒だよといったことを載せるのは洋の東西を問わず常識であることぐらい、国会議員なら常識でしょう。

 鳩山氏に政界へ勧誘され、落選・浪人中は面倒見てもらったりしているようですが、こんなピントはずれで評論家気分の議員を党の国際局長に任命しているということは、民主党の見識、総裁の任命責任が問われても仕方が無い。さらに、それが与党であれば、日本の国際感覚にまで波及してくることになります。
 幸か不幸か、ワシントンポスト紙は、「多くの日本人は藤田氏の主張を恥ずかしく思うだろう」と書いて、日本の民意ではないことを理解し、日本人を気の毒がっている風だということで救われてはいます。
 外国の新聞に、国民が気の毒がられる与党の国際局長がいる。本人は、自分の言うことは、政府や与党の見解ではないと国会議員の立場を放棄した無責任発言をしている。いまの日本は、こんな与党が傲慢に取り仕切っているのです。

 欧米や東南アジア各国の景気回復で、中国の輸出も輸入も大幅増の様子で、日本の景気回復だけが立ち遅れている様子ですね。
 NIKKEI NET(日経ネット):中国輸出入、ともに4割超の伸び 2月、回復傾向鮮明に

 そんな日本は、海外企業からも見放され、日本への投資を撤収し新興国への投資に力を入れる方向転換が始まっているようです。
 NIKKEI NET(日経ネット):有力外資、相次ぎ日本撤退 ミシュランや現代自

 安全保障の国際協力から孤立化に加え、経済でも輪の外に置いてきぼりにされつつあるようです。
 こんな与党のままでは、本当に日本は沈没してしまいます。


 
 それにしても、何故今この話題なのかの疑問は晴れません。藤田議員があちこちの弁明の中で言っているように、「移民問題」の取材後の雑談(?)の話らしいので、そうだとしたらその雑談の内容にかなり怒り心頭にきて記事にしたと考えてしまいますがどうでしょう。遊爺も、話を知って思わずアップしたくらいですから...。



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