遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

「派閥解消」でマスコミ迎合の弱いリーダーが生まれる

2024-01-25 01:33:55 | 日本を護ろう
 岸田文雄首相が出身派閥の岸田派(宏池会)の解散を表明。関係者が立件された二階派(志帥会)と安倍派(清和政策研究会)も解散を決めた。
 「派閥解消の流れ」は、もはやでき上がったと言ってよいと、八木麗澤大学教授。
 しかし、派閥の解消は「不安定なポピュリズム政治」を生み出すと警鐘!
 
 
【八木秀次 突破する日本】「派閥解消」でマスコミ迎合の弱いリーダーが生まれる 岸田首相、国家の命運より保身優先か 求められる「賢明で強い指導者」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 八木秀次 2024.1/24

 岸田文雄首相が出身派閥の岸田派(宏池会)の解散を表明した。同じく、派閥パーティー収入の不記載事件で関係者が立件された二階派(志帥会)と安倍派(清和政策研究会)も解散を決めた。不記載事件とは無関係という麻生派(志公会)は解散に慎重で、茂木派(平成研究会)と森山派(近未来政治研究会)は様子見といったところだ

 
だが、「派閥解消の流れ」は、もはやでき上がったと言ってよい。麻生派など3派閥も早晩、解散か事実上の活動停止に追い込まれるだろうマスコミ世論から、「政治刷新に不真面目な守旧派」のレッテルを貼られるからだ

 今回、
岸田首相は乾坤一擲の大勝負に出たマスコミ世論を味方に付け、派閥を解散して個々の議員をバラバラにし、直接統制を行おうとしている。派閥という緩衝材をなくした個々の議員は、小選挙区制も手伝って首相ら党執行部の言いなりにならざるを得ない

 もちろん
これは、9月の党総裁選での再選をにらんでのことだ。ライバルを擁立する議員の結束を阻止することができる。

 
派閥解散の流れは、岸田政権を支えてきた麻生派会長の麻生太郎副総裁と、茂木派会長の茂木敏充幹事長への根回しも一切なく独断でつくられた麻生氏は激怒し、岸田首相は後に陳謝したというが、後の祭りだ。

 
派閥解消は執行部には都合がよいが、執行部内で対立が生じたことになる。ただ、現在のところ、マスコミ世論は岸田首相の方に付くはずだ。派閥を失った個々の議員も、マスコミ世論に反することはできないだろう。

 
党の政治刷新本部「今後、内閣改造・党人事で派閥の推薦を受けない」との方向性を示した岸田首相はまもなく自民党国会議員の大半を直接統制できることになる力の源泉は、派閥を嫌悪するマスコミ世論の支持だ。

 
だが、これは望ましい統治形態ではないマスコミ世論に見識があるわけではなく、意見はコロコロ変わる。政治はそれに左右される

 今現在の支持がいつまで続くか分からず、明日には別の政治家が支持を受けるかもしれない。
派閥の解消は「不安定なポピュリズム政治」を生み出すことになるのだ。新たに支持を受けた政治家が、岸田首相よりましな政治家であるとも限らない。

 11月の
米大統領選挙の結果次第では「台湾有事」の可能性が高まると指摘される。日本も人ごとではなく、大きな打撃を受ける。今、日本に求められているのは、それらを想定して準備と対策を行うことだ。そして、それを指揮する「賢明で強い指導者」であり、それを支える「強い政治基盤」だ。

 
派閥解消はそれを阻害し、マスコミ世論に迎合せざるを得ない弱いリーダーを生み出す岸田首相は「国家の命運」よりも、「自らの保身」を優先したのか。

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■八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 1962年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業、同大学院政治学研究科博士後期課程研究指導認定退学。専攻は憲法学。第 2回正論新風賞受賞。高崎経済大学教授などを経て現在、麗澤大学教授。山本七平賞選考委員など。安倍・菅内閣で首相諮問機関・教育再生実行会議の有識者委員を務めた。法務省・法制審議会民法(相続関係)部会委員、フジテレビジョン番組審議委員も歴任。著書に『憲法改正がなぜ必要か』(PHPパブリッシング)など多数。

 岸田首相は乾坤一擲の大勝負に出た。マスコミ世論を味方に付け、派閥を解散して個々の議員をバラバラにし、直接統制を行おうとしていると、八木教授。
 派閥という緩衝材をなくした個々の議員は、小選挙区制も手伝って首相ら党執行部の言いなりにならざるを得ない。
 これは、9月の党総裁選で岸田氏の再選をにらんでのことだ。ライバルを擁立する議員の結束を阻止することができると、八木教授。

 派閥解散の流れは、岸田政権を支えてきた麻生派会長の麻生太郎副総裁と、茂木派会長の茂木敏充幹事長への根回しも一切なく独断でつくられた。麻生氏は激怒し、岸田首相は後に陳謝したというが、後の祭り。
 
 派閥解消は執行部には都合がよいが、執行部内で対立が生じた。
 党の政治刷新本部も「今後、内閣改造・党人事で派閥の推薦を受けない」との方向性を示した。岸田首相はまもなく自民党国会議員の大半を直接統制できることになる。力の源泉は、派閥を嫌悪するマスコミ世論の支持だと、八木教授。

 だが、これは望ましい統治形態ではない。マスコミ世論に見識があるわけではなく、意見はコロコロ変わる。政治はそれに左右される。
 と言うか、「聞く耳」が売りの岸田氏は、既にその見識のないマスコミ世論に振り回され、自信の政治信条のない迷走政治の数々の実績を残している。

 派閥の解消は「不安定なポピュリズム政治」を生み出すことになると、八木教授。

 11月の米大統領選挙の結果次第では「台湾有事」の可能性が高まると指摘される。
 今、日本に求められているのは、それらを想定して準備と対策を行うことだ。そして、それを指揮する「賢明で強い指導者」であり、それを支える「強い政治基盤」だと、八木教授。

 派閥解消はそれを阻害し、マスコミ世論に迎合せざるを得ない弱いリーダーを生み出す。岸田首相は「国家の命運」よりも、「自らの保身」を優先したのかとも。

 パーティ券での裏金造りには無関係という麻生派(志公会)は、派閥解散に慎重で、茂木派(平成研究会)と森山派(近未来政治研究会)は様子見。
 派閥が裏金造りの根幹とはやし立てる単細胞のマスコミ世論が、偏向した誤誘導している証。派閥でもパーティ券での裏金造り逮捕者を産んでいない派閥はある。
 つまり、派閥が裏金造りの犯人と、単純な決めつけは間違い!

 自民党の強みは、党内で色々な政治・政策信条の派閥があり、切磋琢磨し党としての政策が打ち出されていること。それが派閥の本来の機能。
 野党の多くは、その自民党の打ち出す政策のスミツツキを生業としていて、とても日本国を託す実力はない。
 実績例は、民主党が政権を担ったが、製造業の 6重苦を産み出し、日本を沈没させかけた。
 国家の重要責務の安全保障で、ルーピー鳩は日米関係に亀裂を生じさせた。

 単細胞のマスコミ世論が囃し立てる派閥解体論に、派閥を解散すれば裏金造り政治が無くなるのかと疑問を唱える声が台頭しはじめています。
 正論だと思います。
 裏金造りが蔓延ることの防止対策を建てることが本筋。
 米国等の先輩の民主主義では、献金での政治活動は堂々と行われていて、その資金の流れはオープンにされている。
 日本の政治家の資金の流れでは、「文書通信交通滞在費」を維新の会が指摘した様に、領収書の要らない支出がまかり通っていて、問題有と指摘されているのに、名前を変えるだけで内容は変わっていない。
 パーティ券も販売先の公開に金額制限があるし、キックバック分の支出は「政策活動費」として無記載でよいと。
 世の中、企業も個人も 1円から支出の領収書が確定申告で求められている。政党も派閥も政治家個人も、1円からお金の収支を公開し、しかるべき監査を受けることにすればよいだけで、派閥を解体だけでは、政治家の資金の収支の透明化は進まない!


 # 冒頭の画像は、自民党本部



  ミヤマカズラの果実


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