理解不能な男心・・・・

2012-11-14 13:31:27 | 日記
「パチンコとスナック通いは、卒業してん」

・・・・ほんで?・・・・

「だけどなぁ、どうしても卒業できへんのは・・・・・・女と車


今年の5月頃、MINIのディーラーに「欲しい」と言っていた車の資料をもらいに行ったことがあった・・・

・・・・Road Ster・・・・

その後・・・
「BMも 見積もりとって欲しいねん」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

仕事が終わって、家に帰る途中
スーパーに立ち寄ることもしんどいのに

会社のユニフォームで ディーラーへと出向いた・・・

軽四を、広いディーラーの駐車場に停める

「いらっしゃいませぇ~・・・・」

キャビンアテンダントのような制服で、女子が2人お出迎えしてくれた
「お飲み物はどういたしましょう?」

まるで喫茶店のようだった

アイスコーヒーをだしてもらって・・・・早くこの場から去りたい気分

「ご登録いただいておりますお客様のお名前を お伺いしてよろしいでしょうか?」

「・・・・・と申します」

「和歌山からわざわざお越しいただきありがとうございます。担当営業のIWAを
 よんでまいりますので、しばらくお待ちくださいませ」


にあんまり興味ないから
どうも上手に話しをすすめることができず・・・
見積もりをしてもらう最低限の要望を から聞いたとおりに話す

ガラスコーティング・サイドカメラ・Mスポーツ仕様・・・などなど
あたしには ほんまにチンプンカンプン

「X5の試乗車は、いつでも準備しておりますので・・・」とのことだった


それから10日後、は、大阪にやってきた
もちろん試乗するためだ・・・・

「ディーラーには連絡してるん?」
「いつでも車は準備できるって言うてるんやろ?してへんよぉ

ディーラーで、例の女子達に出迎えられ、しばらくコーヒーを飲みながらIWA氏を待った。

どうも・・・・試乗車は、先客が乗っていっているらしく・・・ない・・・

「大阪まできたら、いつでも乗れるんかと思ったのに
 たいしたことないんやな・・・・」

BMW X5・・・・クリーンディーゼル車
        6気筒BMWツインパワー・ターボディーゼルエンジン搭載・・・・・
・・・・何なん?・・・・・


結局この日は、試乗できず


和歌山に帰っていった・・・・・ぷぷぷぷぷ




それから・・・・10日後・・・
IWA氏は、ヤツの自宅まで X5を大阪から乗っていったらしい

やっぱり、天下のBMW・・・・営業もパワフルやぁぁぁん

その心意気に惚れたのと

「やっぱりええわぁ。 あれ乗ったら他の車のられへんわ・・・」


てなわけで。。。。。


「お買い上げありがとうございました・・・・・




もうね・・・感覚違うわ
理解不能やね・・・・



Fit・・・・

2012-11-11 14:48:53 | 日記
実は今、通勤は 「Honda Fit」

あたしには、そして通勤にはもったいないくらいのグレード。



叔父の様子が激変したのは、まだ暑さ残る9月半ばだった。
叔母からのメール
『ちょっとしんどいみたいやから、あした火曜日通院やねんけど
 病院まで車だして欲しいらしいねん』
28日クールで、抗癌剤治療をうける叔父・・・・
通勤も通院も、自分で運転している

「よっぽどやねんなぁ~」

火曜日休みのあたしには、ちょうどいい「お勤め」だった。

約束の時間、駐車場に降りる
すでにFitは、駐車場から出されている。
叔父は、とことんせっかちなのだ
「最近、ぜんぜん寝れないねん・・・横になると足やら尻やら腰やら・・・痛い!」
休みの日のほとんどは、マッサージチェアーで、うとうとしているらしい
「うたたねしてる時間をひっつけたら、6時間くらいになるんや・笑」

テレビCMで鎮痛薬「ロキソニン」を、最近よく観る
「ちょっと前までは、ロキソニン飲んだら、すぐ治っててんけど・・・」
どうも8月末に、腎障害が出て、抗癌剤の投与を1クール見送っているらしい
白血球の数が減っているとき、抗癌剤をうつと、副作用がひどくなるらしく
数が増えるまで様子をみないといけないのだそうだ
「闘病すること」とは、非常に繊細で念密なものだと感じた。

この時、癌が体をどんどんむしばんでゆく・・・・・

そして10月、右足、膝から下が動かなくなった
「ちょっと、もう車のったらあかんって・・・」叔母からまたメール
区役所に夫婦で出かけたとき、バックで車を車庫入れしようとした・・・

『ガッシャぁん!!!!』

足の感覚ないまま、アクセルを踏んでいた・・・・
Fitのハッチバックが こっぱみじん
ちょうどクリーンセンターのパッカー車が巡回中だったらしく
市の環境局の人達も、後片付けを手伝ってくれたらしい


「誰もまきこめへんかって、ほんまに良かったな」・・・・・これしか言葉がなかった。

それからも、調子の良い日は、「また車、乗れる」と言いつつ
ホンダからまだ戻ってこないFitを待つ日々が続いていた
大好きなパチンコも、自慢のアシスト付き自転車で出かけていたが
右足の不自由を忘れて、右から足をついておりると
崩れるように、倒れてしまう・・・・
駐輪場の自転車20台が、将棋倒しになった

叔母ひとりで、その20台をたてなおしたらしかった・・・・・・・・・・・

「あした、ホンダからFitかえってくんねんけど。
 置いてたら、乗るって言うから、あんたが通勤で乗っていってくれる?」



何事もなかったかのように、いつもの駐車場にFitがいる。



雨の日曜日。
法事があり、お休みするヘルパーさんのかわりに、現場へ出る。

久々に阪神高速で守口へと入った。

人間、誰しも「死と向き合う」ことは辛いことだと思う。
その現実を理解することは、どんな感覚なんだろうか?

おっちゃんと共に過ごしたFit・・・・
もう、おっちゃんとFitだけで遠出することはないと思うけど
Fitは、もっとおっちゃんと過ごしたかったんかな?

なだらかなカーブが続く途中で、大阪工業大学が眺められる・・・
そろそろ守口出口だ。








運転席で、ひとり・・・・涙がこみあげる

残された時間が、どれだけあるのかわからないけれど
共に過ごす家族として・・・・
いつもとかわらぬ時間を
つくってあげたい