過日、中2の男の子が生徒会の会長に立候補した際、その日学校の昼休みに行なったという「決意表明」を塾の時間、みんなと一緒に聞かせてもらいました。
いかにも形式的過ぎると非難すると、彼は、何を訴えればいいか教えてほしいとノートとシャープペンシルを持って私の前へ座り込みました。
かつて、同じようなことがありました。
当時、ひどい暴力教師がいて、その苦情をしばしば彼らから聞いていた私は、生徒間のいじめ、教師の体罰など、あらゆる暴力を校内から一掃(いっそう)しようなんていうのはどうだと話したところ、立候補した子はそれをそのまま全校集会で演説して、みんなを驚かせました。そう言えば、今度立候補した子は、当時の立候補者の親戚筋にあたります。
このたび生徒会長に名乗りを上げた子は以前「佐々中は潰(つぶ)れるばい」と言った子です。
彼にアドバイスを求められた時、かつて君はこう言ったことがあると、その言葉を彼につきつけて、続けました。今の佐々中はどうだ。もし、君が問題があると思うのならば、何とかしなければと思うならば、その解決に向けて、君は先頭を走るつもりがあるだろうか。推薦入試で合格したいなどという動機からの立候補だったら止めてしまえと。
その時、「生徒会の役員をしとると推薦での合格は間違いないとよ」「おまえ、推薦合格、狙っとるとやろ」等の声が挙がっていたのです。
私の話をメモしていた彼は、やがて納得したように席に戻りました。彼なりの心構えができたのを感じました。
2、3日前、生徒会会長への立候補者は彼しかいなく、信任投票後、彼に決まったと報告がありました。
きょうは、4・5・6時間目、北松浦郡南部地区中学校の生徒会交流会が行なわれるようです。
有紀さんも専門部の委員として出席するそうです。これで3年連続の出席になると、くるみさんにも誇らしげに話していました。
せっかくの子供たちの組織が、彼らの主体的な運営で活性化するようあってほしいと願ってやみません。
2004年12月14日(火)記