峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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春の夜にひとり

2019年04月10日 | 暮らし
キャンプといえば家族や友人ら数人で出かけるものと思っていたが、最近では1人でキャンプを楽しむ「ソロキャンプ」が密かにブームを呼んでいるらしい。
お笑い芸人のヒロシさんが1人でテントを張ったり、焚火をしたり、バーベキューをするYouTubeの動画が好評を博している。

女房どのが福岡の次女家族宅へ出かけた際、それを思い出し、2日目の夜にソロキャンプの真似事をやってみることにした。正確にはソロキャンプでなく、ソロバーベキューということになる。

昼間、女房どのがよく行くスーパーに食材の調達に出かけた。
肉は、手羽・ナンコツ・砂肝など鶏肉ばかりを4パック求め、キャベツ・レタス・セロリ・キュウリ・トマトと野菜もたっぷり。その他、翌日の朝食用にとキウイ・バナナなどを求める。久し振りのスーパーでの買い物に知らず知らず高揚したのか買い物かごは一杯になっていた。

我が家は角地で裏手は高台になっている。裏庭は燐家と接しておらず、焼き芋を焼いたり、バーベキューしたりするのに好都合ではある。おまけに樹木が多いので、剪定した木々の幹や枝を数年放置しておくと、いい感じの薪となる。それを用いて冬場にさつま芋を焼いたりして楽しんでいる。

夕方、塾生が来る前に下準備を行った。
満開の桜の木の下にテーブルと椅子を配置する。その傍に七輪を置き、焚火のための枯葉と小枝と薪を用意し、取って置きの10年物の赤ワインを冷蔵庫に入れれば準備万端整う。

午後9時過ぎに塾生を送り出すや、早速、食材を抱え裏庭へと向かう。
風もなく、空には星がでている。絶好の夜桜見物日和だ。

焚火の揺れる炎が何とも言えず心を慰めてくれる。
眼下の小浦地区の家並みからこぼれる灯りがイルミネーションのように夜の闇に映える。
見上げれば星が瞬き、焚火の炎に浮かび上がった桜花は妖艶なまでの美しさだ。

形容しがたい心地よさにうっとりし、時間の過ぎるのも忘れて一人、春の夜を堪能していた。
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