平昌オリンピック5日目、注目していたスノーボード男子ハーフパイプの予選が行われた。
この競技を初めて目にしたのが2006年、フィギュアスケート・荒川静香選手の金メダル獲得で日本国中が湧いたトリノオリンピックだった。
さらにその4年後2010年のバンクーバーオリンピック、圧倒的な強さを見せて金メダルに輝いたショーン・ホワイト選手のことをブログに記している。
この時のハーフパイプの日本代表は、服の着こなしや謝罪会見での言動で激しいバッシングを浴びた國保和宏選手だった。
2006年トリノオリンピック、スノーボード・ハーフパイプ競技に17歳で出場した國母選手は、その後、徐々に実績を上げてバンクーバーオリンピックでも代表入りを果たした。
このバンクーバーオリンピックのハーフパイプ競技ではショーン・ホワイト選手が編み出した「ダブルコーク1080」という大技の成否がメダル獲得に繋がっていた。
結局、國母選手はこのダブルコークを決めることができずメダル圏内から消えた。
一方、ショーン・ホワイト選手は予選を通過した後、決勝の1本目でダブルコーク1080を決めた。
2本目に入る時には既に金メダルを確定させていた彼は、この大会のために用意していた大技「ダブルマックツイスト1260」を披露、他を圧倒してみせた。
横に3回転・縦に2回転するダブルコーク1080、横に3回転半・縦に2回転するダブルコーク1260は、その後、さらに横4回転・縦2回転のダブルコーク1440へと進化し、連続しての1440の成否が今回のオリンピックでの金メダル獲得の鍵となっている。
先月のW杯で100点満点を出した、予選98.5のトップ通過のショーン・ホワイト選手か。それとも、世界選手権2連覇の予選96.75で2位通過のスコッティ・ジェームズ選手か。はたまた、先月のXゲームで、ショーン・ホワイト選手は出場していなかったものの、史上初のダブルコーク1440を連続して決めた、予選95.25で3位通過の平野歩夢選手か。金メダル争いは間違いなくこの3選手に絞られるだろう。
独特のしぶい技を繰り出すスコッティ選手はともかく、ショーン選手と平野選手の間では、どちらがより高く、より精度の高い1440を連続して決められるか否かが勝負の分かれ目となるだろう。
決戦の時が待たれる。