goo blog サービス終了のお知らせ 

峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

打ちひしがれて

2008年09月20日 | 暮らし
農水トップ2人辞任 汚染米で引責 「責任ない」に首相激怒(産経新聞) - goo ニュース

自民党政権・官僚支配・商業主義、戦後、私たち国民を導いてきたものの化けの皮が剥【は】げている。

農水省の事務方のトップである白須事務次官は記者会見で「責任は一義的には食用に回した企業にある。私どもに責任があると考えているわけではない」と発言し、太田大臣は「消費者はやかましい」「じたばた騒いでいない」と発言した。

太田農水相と白須事務次官の農水省トップの2人がそろって辞任したが、事実上は福田首相による更迭だったと記事にある。
白須事務次官に対しては、事故米の不正転売をめぐる同省の不手際が明らかになっても役所の論理を振りかざし責任を回避するような発言をしたことは看過【かんか】できないとし、太田農水相についても、消費者軽視の発言をしていたことを問題視し、躊躇【ちゅうちょ】することなく辞表を受け入れたという。
それでは、首相の責任はどうなのだろう。

極めて毒性が強いと言われている農薬のメタミドホスとアセタミプリドが残留している米や、発癌【はつがん】性のあるカビからできた毒のアフラトキシンB1を含んだ米を、工業用(非食用)として仕入れておきながら、食用と偽り転売していた事件は大きな広がりを見せている。
毒を含んだ米が日本酒や、焼酎や、お菓子の原料になり、学校給食で出された赤飯や、コンビニ・スーパーで売られているおにぎりに混入していたというのだ。
イオンの社長が「テロに近い」と語ったと伝えられているが、これは紛れもない「食品テロ」だ。
そして、それがこの上なく絶望的なのは事実上、商業主義者と官僚とが暗黙裏【あんもくり】に結託していたことであり、政治が機能していなかったことだ。太田大臣からさかのぼり歴代の農水相が何をしていたのかを思い返せば、それを彼らに期待すること自体無理だったのがよく分かる。

このところ、目的に向かって教え導く立場にある者の「責任」について考えてきた。
しかし、近い将来の地球の存在の危うさと共に、私たちの国にしのびよる破局の足音を聴くとき、そんな大切なものさえ無意味なことのように思えたりする。
私たちは、すでにどうにもならないところまで来てしまったのだろうか。

それでも、私は、あきらめない。