北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

聞こえない音

2005-10-29 09:40:40 | 留学生活
1ヶ月以上練習したがanとangの区別と発音ができない。鼻に抜けない音と抜ける音。中国人からすると、なんでこんなのがわからないのか?ということになる。友だちの前で練習すると、「今のは良かった」「今度はだめ」と言われるが、自分では音の区別ができない。これは、今年いっぱいかかるかなと半ばあきらめていると、日本の辞書に発音のコツが書いてあるのを見つけた。しかし舌の位置を変えるだけで、音の違いは聞き分けられない。翌日友だちのTちゃんに、発音を聞いてもらった。「できるようになった!すごい全然ちがう。」Tちゃんはびっくりしている。びっくりしたのこっちのほうだ。いったいどこが違うんだ。
湖北省の小さな町から絵を勉強に来ているTちゃんは、LとNの音が聞き分けられないという。地元で区別して発音している人は誰もいないらしい。リエン(lian)がニエン(nian)になってしまう。北京に来てはじめて、区別があることを知ったようだ。意識すれば、Lの音は発音できるようになったが、聞き分けられない。ぼくからすれば、どうして?と思うほどの違いだ。
育った言語環境によって、聞き取れる音と聞き取れない音がこんなに違うのかと驚いている。
北京に来てから2ヶ月が過ぎた。初めて会った人からは、中国語(漢字)を書けることに驚かれる。欧米の留学生には漢字は高いハードルなので、話せるが、字はあまり読めないし書けないという人が珍しくない。ぼくからすれば、漢字も読めないのにどうやって勉強するんだと思ってしまうが、音だけを頼りにする彼らのほうが、会話の上達が早い。先生からは、発音や朗読、語順にだいぶ進歩があると言われるが、まだ実感はない。