夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

16ミリテレシネ 16ミリフィルムの実力を確認

2020-07-11 16:32:43 | Weblog
映写機を改造して空中像撮影、いわゆるエリアルイメージ方式で疑問が出てきました。
映写画面を中間レンズ経由、HDカメラで撮ればスクリーンの撮影より画質は格段に良好というのが通説。でもここまで色々試しても画質はそれほど良くないんです。
その前に16ミリフィルムの実力ってどの程度なんでしょう。この際水平解像度云々は置いといて、見た目でどうなんだろうと試してみたくなりました。
手元にスキャナーがあります。CanoScan9950Fです。これでフィルムをスキャンしてみました。


もちろん16ミリフィルムには対応していませんがやってみましょう。
こんなフィルムは出来ないと文句を言ってくるけどああしたりこうしたりで誤魔化します。


スキャナーの設定は「拡張モード」で「モノクロ ポジフィルム」を選び、出力解像度は最大の4800dpi。
スキャンした画像をPhotoShopで切り抜いて幅640pxelにリサイズしました。






これはエリアルイメージの映像をHVR-Z5Jの静止画保存機能で取り込んだものです。

画質は現状では使い物になりません。

いやはや、たいしたもんです。ハーフサイズより小さなコマですがこれなら画質は十分です。
さて、エリアルイメージ方式でここまで可能なんでしょうか。いささか心配になってきました。課題山積です。
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16ミリテレシネ装置で?

2020-07-10 15:26:20 | Weblog
ふと庭に放置した古タイヤの脇に目をやると、ネジバナが並んできれいに咲いていました。

何か変だと思ったら二本のねじれ方が逆です。これで当たり前なのか珍しいのかは知りませんが面白いので記念にコンデジで撮っておきました。

実家へ行った帰りにふたつ用を済ませてハードオフへ。プリンターのインクが終わったのでジャンク品の箱に入ってる社外品で済まそうというケチな考えです。
ついでに何か面白い物があるかなと物色。ありました。NIKONのレンズです。¥2,200なら買わない手はありません。Jrに買わせたいところですが¥1,000補助して買ってきました。

35mm広角ってのは風景を撮るにはもってこい。

とりあえずJrのNIKON Fに装着してテスト。何の問題もありません。


では、16ミリテレシネ装置の続きです。
昨日のテストでランプの光量が足りなかったのでユニットの改良に掛かりました。
ランプベースをアルミ板で作り直してランプの位置を変更。

向こう側が作り直したベースです。

窓の板を付け直して完成。


問題なく取り付け完了。


期待しながらランプを点けて


あれ、まだ光量が足りない感じです。F8を目指しているんですが。

お見せするには具合が悪い画面なのでわざとピントをずらしています。

ランプの光を拡散させるスクリーンを違う物に変えてみようと付いているのを外して手元の材料を代わりに入れて調子を見ようとしたとき、「あれっ」。スクリーンが無くてもカメラの液晶にフィルムの映像が映っています。


何で?。


光学の専門家じゃないので理屈はわかりませんがきれいに空中像が現れれば良しとしましょう。
なお、今日になってランプの内部が焦げているのに気が付きました。停止映写を続けたせいでしょうか。冷やしたほうがいいのかとも思いますが車のフォグランプの場合はほぼ密閉状態で自然冷却で使いますからねえ。
まあこのH3ハロゲンランプはカーショップで簡単に手に入るのでその点は安心ですが。

さてと、テレシネの件は置いといて次はロケハンした写真から使えそうな場所を選んで印刷です。
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16ミリテレシネ テスト開始

2020-07-09 16:50:47 | Weblog
先日山道で愛車を側溝に踏み外した際右後ろのタイヤを少々傷めてしまって車検に引っ掛かると思って同じメーカーの同じ型のを1本取り寄せることに。
朝、西濃運輸から届いたので引き取りに来て下さいとのこと。須坂長野東インター脇の支店まで、ってどうでもいいか。

時間が半端に余ったのでテレシネのテストに掛かっちゃいました。
映写機と中間レンズの距離はどの位がいいか、全くわからないのでとりあえず映写レンズと約150mmにセット。


カメラ (Sony HVR-Z5J) は先日¥330で買ったCLOSEUP No.3を取り付けてこんな位置にしてみました。


若かりし頃 B&H70DR で撮った、ちとまずいフィルムをセット。今で言う自撮りです。
苦心の作、自動車用H3ハロゲンランプを点けて


映写機をスタートしてそのまま電源を抜いて停止。今回はテストなのでランプの熱が心配ですが停止状態での映写です。本番はもちろん駆動状態でやります。


問題のフィルムがカメラの液晶に写りました。


HVR-Z5Jはメモリースティックに静止画を記録する機能があるので便利です。

まがりなりにもエリアルイメージの映像が記録できました。
画質云々は条件を出さないとわかりませんが問題点もわかりました。
まずランプの光量が足りません。カメラのGAIN 0dBでF8程度になるように改良が必要です。現状ではF3位なのでランプの位置をフィルム側に移動すればなんとかなるかも。
それと、窓からの外光が中間レンズに入り込むので中間レンズとカメラのレンズをスッポリ覆うフードも必要です。
他に、条件出しで停止映写する際別途ファンを回さないと映写機が熱くなっちゃいます。
問題点が見つかったのと空中像を捉えることに成功したので今日のところはまあまあです。
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16ミリ映画のためのロケハン これはメビウスの輪か

2020-07-08 10:40:58 | Weblog
昨日の午後改めてロケハンに行ってきました。場所は長野市稲田の「稲田エノキ隋道」。JR飯山線(しなの鉄道北しなの線共用)の下を抜ける隋道で、更に高架を北陸新幹線が走っています。
かつて天上川だった淺川を掘り下げてその上に造られた隋道で、見ようによっては複雑な空間です。

北東側から見た隋道。高架は北陸新幹線です。


東側の歩道に下りる階段です。隋道の両側に歩道が備えられています。


下から見上げると


階段の全景です。


階段の踊り場から西側を見ると向こう側にも同じ階段があります。


隋道の上は道路になっています。西側へ。


歩道の取り付け階段です。


左を見ると東側の階段が見えます。


階段の下から見上げると


階段の全景。東側と左右対称で画像を左右反転したら瓜二つ。


ここから二百数十メートル南西には半地下のJRと地上の長野電鉄長野線、その上を北陸新幹線の高架が完璧に交差している空間があります。写真は何枚も撮ってありますが探すのが大変(ということにしておきます)なのでお見せしません。

私の感性にぴったりの空間です。この種の空間は何箇所か見つけてあって、これらをどう生かして何を撮るか、高等数学の問題を解く感覚で校正を考えているところです。
目指すのは松本俊夫の「AT MAN」、Maya Deren 「Meshes of the Afternoon」、David lynch 「RABBITS」と肩を並べる作品です。
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16ミリテレシネ装置の追い込み

2020-07-07 14:58:03 | Weblog


中間レンズの台は作り直しました。今度のほうが見た目がスマート。誰も見るわけじゃないけど。


カメラの台です。アングルに取り付ける穴はもう開けました。


穴開きアングル用の根元が四角になった専用ネジで固定します。


脚を取り外した三脚を通す穴を開け、取り付け穴の位置を決めました。


これが取り付ける三脚です。アルミ板の台を挟みこみます。


位置の微調整を考えてΦ8の穴にするつもりでしたが穴が干渉するので小さめにしました。


仮組み立てです。


エレベーター固定ネジのノブが台に干渉するのは想定済み。


間にワッシャーを噛ませて解決。


アルミ板はt 2mmと薄くてでカメラ(HVR-Z5J)の重量でたわむので補強が必要。
12x12のアルミ角パイプが余っていたのでこれで作ります。


4mmのポップリベットでカシメは腕力が必要。でも握力は人並み以上あるので片手でパチッ。


以上でカメラ台は完成です。


予定通りに付きました。


カメラを載せてご満悦。


ここまで出来れば後は光軸と映写機/レンズ/カメラの位置を調整するだけです。
実際にこれが生きるのは16ミリの自主作品を撮影、現像してからなので急ぐ必要はありません。

午後はときおり雨が小止みになってきました。先日せっかくロケハンで撮った写真がCFカードが壊れて読み出せないので改めて行ってきました。隣町の長野市ですからほんの一足です。
どんな場所かは明日にでも紹介しましょう。不思議な空間ですよ。
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16ミリテレシネ装置 簡単なことでまごつく

2020-07-05 11:48:25 | Weblog
映写機の台はそのままでは重量に耐えず変形するだろうと20mmアングルで補強材を作りました。


これでしっかりして人間が乗っても大丈夫。


穴あきアングル材にM6ビスでしっかり固定。ここで不安要素、何か間違ってるみたい。桐集成材の幅はピッタリ300mm、穴位置は正確に測ったはずなのにアングルの外幅が2mm広いんです。


これはこれで構わないんですがレンズ台の穴位置が合わなくて取り付けられません。


向こう側のビスを入れると


こっちが合いません。


こんなことは日常茶飯事ですがレンズ台は同じ板を買ってきて作り直しです。
またまたホームセンター行きです。ついでにカメラの台を作る材料も買ってきます。
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16ミリ映写機のテレシネ改造 ちょっと考えを変えて

2020-07-04 14:51:18 | Weblog
ELMO 16CLのテレシネ装置ですが構造が中途半端になるので8ミリ用と兼用するのはやめました。16ミリ用で作っておけば別途アダプターを作れば結果的に兼用できそうです。
ということでホームセンターを3軒回って色々買い込んできました。


フィルターみたいなのはKenkoのクローズアップレンズです。ついでに寄ったハードオフで発見。ネットで探していたんですがこんな地元にあるとは!


16ミリ映写機は基本的に大会場で映写するのでレンズはズームじゃなくて画角が狭いんです。対して8ミリは狭い部屋で大きく映写するので映写レンズは広角側のズーム、つまり同じ映写距離だと16ミリはスクリーン上のサイズが小さいのでテレシネにはカメラ側にクローズアップレンズが要るようです。


テレシネに使うSony HVR-Z5Jにピッタリはまりました。


では工作を続けます。これが映写機を載せる台です。厚さ15mmx幅300x長さ450の桐集生材。


棚に使う30mmのアングルは長さ1,500mm。長穴になっているので何かと便利です。
板に穴開け、鬼目ナットを入れて裏から固定。

これでは板に映写機の重量がもろに掛かるので補強が必要ですね。

中間レンズの台も同様の手順です。


レンズは先日の角パイプじゃゴツイのでこんな金具にしました。この金具も長穴になっていて便利。
サポートを追加しないとヘナヘナですが後で考えましょう。


カメラは余っている三脚の脚を取り外して使う予定です。これだとエレベーターが生きていて高さ調整が簡単です。

2x100x300のアルミ板を渡してなんとかしようと考えています。

ここ数日風邪気味のところに1本だけ残っている親知らずがヘソを曲げて顔の左が腫れたりで大変でしたがもう大丈夫です。
まだ若いつもりでもこの季節の気温の急激な変化はこたえます。ちなみに私は1949年製。

もうひと頑張りしてレンズ台を完成させました。

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16ミリ映写機改造とテレシネ台加工

2020-07-02 11:35:51 | Weblog
今回計画しているのは空中像撮影方式のテレシネです。
そのために映写レンズの前にレンズを置く必要があります。レンズは前に8ミリで成功した引き伸ばし機から取り出した物を使います。本当はもっと径の大きいのがいいらしいんですがこれでやってみましょう。
昨日はせっかく作ったのに設計ミスでレンズ取り付けネジが締められなかったので金具を追い加工です。


ついでにランプ取り付け部も考えて穴加工。M3のタップを立てました。


レンズ取付金具は有りあわせの塗料で塗装。


今度はレンズが取り付けられます。


問題なくレンズが固定できました。高さは別途ワッシャーをかませて調整です。

おっと、レンズが裏返しでした。平らなほうを映写機側に向けるのが正解です。
どっちみち光軸方向の位置関係は後で調整してから決めるんですが。

ランプの取り付けに掛かります。ランプ側の半円形切り欠き部を利用。スプリングワッシャーが役に立ちます。


径の大きい平ワッシャーを重ねてナット締め。


耐熱性のある線で配線。


スクリーンはダイソーのメモ帳の表紙を切り抜いてアルミテープで張りました。


配線を繋ぎます。


テストです。


レンズ越しに見るとこんな具合。後はカメラと映写機、中間レンズの位置を調整すればいける、はずですがどうなることやら。

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16ミリ映写機改造は一進一退

2020-07-01 16:30:02 | Weblog
テレシネ改造機の光源は自動車用H3ハロゲンランプを使いますがこのユニットがイマイチすっきりしないので改めて作りました。
得意のアルミ板を買ってきました。


窓の部分が出来ました。ここにスクリーンを貼るのですがちょっと試した結果ダイソーの小さなメモ帳の表紙のほうが先日のプラバンより透過率の点で良さそうです。


ランプベース部も大体の形になりました。右が前に作った物です。


いい出来具合です。ランプの取り付けはどうするか、まあ考えはあります。窓とベースの固定はビスじゃなくPOPリベットでスマートにしました。


並行してテレシネ用の台も進めます。8ミリのテレシネ用に作った物を兼用にしちゃいます。昔自力でカーポートを作ったときの50x100角型鋼管をカット、19x19の鋼管も使います。

ところがこれはアームに取り付けようとしたら設計ミスに気がついて追加工の必要があります。明日の楽しみです。

16ミリで映画を撮る夢を実現するため、ロケハンした写真をプリントアウトして並べて構成を練っています。
そういえば70年代は若者たちが盛んに自主映画を作っていました。私もその一人ですが、今はどうなんでしょう。フィルムで撮る人っているのかな。
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