今月はこれに掛かりっきりでした。
大変な作業を終えてほっとしています。
この作品では個人が特定できる映像が出てきますが、なにぶんにも20年以上昔です。
プライバシーを侵害したり出てくる人を中傷は一切していませんのでそこは了承願います。
それにしても2001年から2002年は、70年代ほどではないにしても今と比べて緩い時代でした。
電車の中に大きな業務用カメラを持ち込んで撮影してもトラブルは一切なし。
今は閉じた時代であんなことはできないでしょう。
義務は果たさないくせに権利ばかり主張する輩が多すぎます。
このシリーズで私が表現したかった裏のテーマが、実はそれなんです。
話を変えてこのシリーズを考えたきっかけについて。
以前作った長編「線路端の猫戯子」は、良くも悪くも私が全力で仕上げた作品です。
あの作品は廃止される鉄道に自身のことを重ねて、まあ種明かしはやめましょう。
本気で書いたら本が一冊できちゃいます。
木島線に関しては YouTube に無数の動画があります。
何本かは観ましたが、私の感性には全く合いません。
細かいことは指摘しませんが、どの動画も電車が走っているだけのこと。
私の場合は鉄道オタクじゃないし撮り鉄でもありません。
早い話、木島線を走る電車がどんな型式だろうとどうでもいいんです。
いつかも書きましたが、急転直下木島線が存続することになっても撮影は続けたでしょう。
映像で表現したかったのは ”電車のある田舎の情景" なんです。
が、あの長編は、正直全く受けませんでした。
別に受けても無視されても私の場合、 YouTube は収益化している訳じゃないので一向に構わないんですが。
でも前から漠然と考えていたのは、満開の桜の赤岩駅に電車が入ってきて留まるシーン。
これって、意識した訳じゃないけどルミエール兄弟が撮った「列車の到着」と同じじゃないか!
最初はこのシーンだけ使ってショートショートを作ったらどうかなという考えが頭の片隅に。
話が長くなりそうなので以下省略。
結果的に計25本の動画が出来ましたが、この間実に充実の日々でした。
言い忘れたことをひとつだけ。
「真っ赤なりんごですねえ」に「中身は白いよ」。それが信州人です。