乗りに乗ったり、掛け軸の「仁」が成功したので、勢いに乗って和紙と色紙に書き殴りました。胸がスカッと・・・・・。私の冬休みが終わりました。
縦50センチ横80センチの和紙に般若心経を2枚書いて欲しいとの依頼を受け、金沢の「かゆう堂」から取り寄せた、裏打ちをしないでもいい「メビゥース」という和紙に書きました。
最近「般若心経」の依頼がやたらと多いのは何故?。写経に使われるこの「般若心経」。ひょうたんに書くよりはずっと楽だけれど、一字一句間違えないようにと神経を使います。
これから掛け軸に「仁」という文字を書きますが、これも一発勝負なので緊張します。これが済めば1月の宿題が全て完了。明日、作品展の搬出が3時から行われますが、それが済めば短かった冬休みが終わります。
他の椿に比べて花が開ききらない「侘助」は、慎ましく、優しい印象が感じられる可憐な花です。豊臣秀吉が朝鮮を攻めたとき、侘助という人が持ち帰ったという説。千利休の下男で侘助という人が育てていたからという説、茶の湯の心、わびとすき(数奇)からきたという説があります。
いずれにしても、茶花として大変好まれています。「わび」とは、心の中にある、侘びしさ、寂しさなどの満たされない感情を認めてあげることから始まるそうです。
満たされようとすればするほど、永遠の不満足が残るだけ。欠けてもいいのです。そう、開ききらない侘助は、それでも充分美しいのです。