月世界小説 (ハヤカワ文庫JA) | |
クリエーター情報なし | |
早川書房 |
パラレルワールドがたくさんでてきて、さらにワールド同士が関係しあい、不思議な世界にどんどん引きづり込まれていきます。
とくに日本人が戦後に日本語を奪われ、日本語が使われなくなり、話すことも聞くことも読むことも書くこともできなくなり、二ホン語を話せた人たちが一斉に全てを忘れてしまうという、神による天罰以外に考えられないというくだりは面白くも読めましたが、恐ろしいとも思いました。
日本語を失った日本人は何が日本人たらしめているのか?日本語が話せない、日本語脳を持たない日本人は日本人ではないのでは?いずれは数十年先にはそういう世界が、きてしまうのでは?そんなことを考えながら読んでしまいました。
冒頭から狂気の世界に引き込まれていきますので、ご注意を。