相原コージは私が高校生の頃よく読んでいた、コージ苑の作者です。鬱になっても画力はすごいと思いました。活字が大きく、読んでいるだけで、圧倒される感じがします。
うつ病になってマンガが描けなくなりました 入院編 (アクションコミックス)
ギャグは一切なく、そもそもギャグが全く浮かばなくなり、性欲も食欲も睡眠欲も無くなっていまい、マスクをせずに外に出たのでコロナに感染したのでは?から始まり、コロナを他人にうつすのでは?という思考から、感染させたことによる相手への影響を考え、グルグルと思考が周り希死念慮に囚われるも最後のところで、死にきれず生き残った相原コージ。もし亡くなっていたらこの作品は世に出ることはなかった。
発病編、入院編と読んでギャグはないも正確な画力がとてもグッとくるリアルを感じることができた。
入院編の最後に今まで口に入れていてただ飲み込んでいたものが、あのお菓子を食べた瞬間に美味いと感じた喜び、蜘蛛の糸が筆者の前に降りてきた瞬間のように見えました。今後どうなっていくのか楽しみです。
日々食べるものが美味しいと思えることが幸福なんだと思える漫画だと思います。