はーちゃんdays 2

大学生の娘と高校3年生の二人の子供の父親。

安楽死特区 読みました。

2021年06月05日 | 買った本、読んだ本


随所に筆者の終末期医療に関する考えが織り込まれています。




ネタバレになるが最終的には安楽死特区はある事件があってこの物語では成り立たない。
筆者が言いたいことは日本人には安楽死という海外のような薬物を投与して死に至らしめる安楽死は合わないという意味なんだろう。

みずからが自分の死に際についてちゃんと考え、家族に意思表示しておけば良いと思うし、高齢者に過剰な延命処置は避けるべきであることはわかっていそうだが、一般人はあまり考えたことはないとおもう。

とにかく長く生きることを最良とする医療は国のシステムで変えてくれないと、変わらないと私は思う。

筆者のような医師が主治医で安楽に死を迎えることができる人が、今の日本にどれぐらいいるのか?
寿命を迎えた高齢者が未だに点滴ガンガン酸素ガンガンで最後を迎える人は多いのではないのだろうか、、
コロナ禍に家族にも会えず死を迎えるのを本当にヨシとするのか?いまいちど考える必要があるのではないか?