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つれづれなるままに・・・・

One World

2015-12-04 | 読書

喜多川泰さんの本ネタです

これは9つの短編集から出来てるんですけど

でも読んでいくと一つの長編ストーリーになっているように思います

最初のユニフォームからワクワクして子どもの頑張りとコーチのやり取りに心打たれました

息子もこんな気持ちでスポーツやってたのかな??とか

 

どのストーリーも良かったんです

そしてどのストーリーもつながりがあってまさにOne Worldのタイトルの通り

中国人留学生の

好きだから大切にするのではなく、大切にするから、好きになる

っていう言葉も響いたけど

今の私にはホワイトバレンタインで失恋した女の子に老人が

「苦悩」こそが私の人生をよりよいものにしてくれたんだ・・・

この言葉が一番・・・

その苦悩を何とかしたいと思うのもまた人間だから当然のこと

どうしてそうなってしまったのか・・

自分の何がいけなかったのか、自分を省みることができる・・・

今のままでは大変なことになると教えるために「苦悩」という形で人生にやってきてる

今は受け入れられます・・・書かれている意味も理解ができます

そしてこのストーリーを読みながら思い出しました

 

石川洋さんの言葉

つらいことが多いのは、感謝をしらないから

苦しいことが多いのは、自分に甘えがあるから

悲しいことが多いのは、自分のことしかわからないから

心配することが多いのは、いまを懸命にいきていないから

行き詰まりが多いのは、自分が裸になれないから

 

そしてヴィクトール・フランクルの言葉

成果がなかったということは、無意味だったということではない。

たとえば、恋愛に成功しなかった、ということが、

無駄だったとか、心を痛めただけだった、

ということを意味しているのではない。

なぜならば、その苦悩の中で、人はたくさんのものを得るからだ。

苦悩があるから成熟する。

苦悩したからこそ、新しく成長できる。

喪失、困難、苦悩は、人に豊かなものを与えてくれるのだ。

 

ちょっと重い話になりましたが、そんなことにやっと気づいたこの1年でした・・・・


本を読む人だけが手にするもの

2015-12-04 | 読書

藤原和博さんの本のタイトルです

私は以前から読書は好きで中高生時代は世界の名作と言われるものを読んでました

ヘッセ、ドストエフスキー、ヘミングウェイ、トルストイ・・・

日本人ではあの頃は三浦綾子や宮本輝とか赤川次郎の推理小説を夢中に読んでた記憶があります

そして今でも読み続けてる村上春樹

村上春樹は私の影響なのか子どもたちも読んでくれます(私の押しに負けてるだけかもしれませんが^^;)

毎月30冊くらい読むのではないでしょうか・・・ジャンルは問いません

娘も読書が好きなのでお互いのおススメを読みあったりもしますし

図書館で何気なく手にしたものや図書館の新着本も気になったものを予約・・・

以前は買ってましたが書斎が一杯になるので今はもっぱら図書館です・・・

 

読書の話をすると止まらないのでまた書こうと思いますが

この藤原さんの本には

 

成熟した社会を生き抜くには「情報処理力(ジグソーパズル型)」から「情報編集力(レゴ型)」へ

思考を転換することが大切

これからは、自分で本を読み、自分で世界観を構築しなければ幸福論は築けない

「本を読む習慣がある人」と「そうでない人」に二分される階層社会になりつつあると警告していました

 

藤原さんの本を何冊も読んでいるのでなるほどって思ったんですけど

巻末におススメ本が紹介してあったんです

勿論既に読んだ本もあったんですけどそうではない本を図書館で借りてきて読みました^^

どれも私には共感できる本ばかり!

共通しているのはどの本も生きる力を感じられる本であるってことでしょうか・・・

その中で喜多川泰さんの本に出会いました

読んだのは手紙屋・・・これは蛍雪時代編と就職活動編があります

すっかりはまりました!

自分の考えというか子どもの頃からずっと言われてきていた母の教えによく似ているっていうか・・・

読んでいて母はこういうことを伝えたかったんだなとか、今になってわかることもとても多く

休みだった昨日一日で彼の本を4冊も読んでしまいました^^;

 

自分の今までのことを振り返ると大変なことも多かったです

ブログを読んでいる人から見ると

旅に出たり登山したり楽しんでいるのではないかっていわれると思いますが

確かに今は恵まれていると思っています

誰も同じだと思いますが

ここまでの道のりは決してたやすいものではなかったということは言えますし

勿論まだまだクリアしなければならない問題もたくさん抱えています

心療内科の先生にも随分お世話になりましたが私を支えてたのは読書かもしれません

それくらい本というのは自分の世界観を広げてくれました

 

もっと早くこの人の本に出会っていたらって思いましたが

ある本のあとがきに

 

世の中には心を動かされる本がたくさんあります

そしてそういう本との出会いはいつも最高のタイミングで現れます・・・

 

まさに今なんだと思えます

全てが許される気持ちになった今だからこそこの本に巡り合ったんだと・・・

とりあえず図書館に置いてる喜多川さんの本を数日間で読破するつもりです

それくらい無性に今は彼の本が読みたいんです

藤原さんの本を読んだことがきっかけで思いがけず本に出会って

自分自身がとても元気になってる…そんな気がします