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つれづれなるままに・・・・

愛の大売り出し/美輪明宏

2018-05-19 | 読書

歌手の美輪明宏さんの本・・・

愛の大売り出しと書いてありますが、美輪さんの歌のテーマである無償の愛についての話、

私の知らない戦争時代の話、ヨイトマケの唄など、美輪さんの名曲の誕生秘話がたくさんでしたし

美輪さんが歌い続ける思いなど とても参考になりました

途中 涙が止まりませんでした

本の冒頭はこう書いてありました

恋はすべて自分本位、愛は相手本位。
人にも、動物にも、仕事にも、恋ではなく、愛をもって接すればすべて巧くいきます。
愛はこの世の通行証。さあ皆さん、気前よく愛をばらまきましょう。
ただし、押し売りはいけませんぞ!

最初に 愛の讃歌で知られるシャンソン歌手エディット・ピアフの話でしたが、

美輪さんの訳した愛の賛歌の歌詞が深くてとてもよかったし

美輪さんだから表現できたんだろうと思いました

私はこんなに美輪さんが苦難とか挫折、貧困など大変な人生だったことをあまり知らなかったので

彼が表現する歌にはそういう苦悩みたいなものもちゃんと表現されていたのですね

他にも、美輪さんのボタ山の星、祖国と女達、金色の星、故郷の空の下にの歌の思いなど

重い話がいっぱいでしたが、そこには無償の愛がたくさん詰まってました

中でもいくつか印象に残った言葉があります

世の中には、善良で才能があり、一生懸命働いているのに報われない人がいます。でも、そこで負けてはいけません。諦めず、努力を続けていれば、必ず、報われるのです

言葉というのはハサミと同じです。誰もが使う道具ですが、使う人によっては凶器にもなります。ハサミが道具になるか、凶器になるかはそれを使う人の心で決まります。言葉も使う人の心次第で、凶器にもなるし差別用語にもなるのです。もし言葉が差別用語になるのであれば、それはその人の心の中に差別があるからです

そしてヨイトマケの唄の所ではこのように締めくくられていました

真実を伝える歌は、人の心を癒し、慰め、励ますものです。そしてその役目を果たすかぎり、人々の心の中で生き続けます

あとがきにはこうあります

この世に生まれてきた人は、どんな人でも何らかの役目を持って生まれてきたのです。「駕籠(かご)に乗る人、かつぐ人、その又、わらじを作る人」と昔から言われているとおりです。

私の役目は歌、演劇など芸能活動で人々に楽しみ、憩い、活力を吸収していただくことです。この日本や、世界の人々が、やさしい心の緑の森で仲よく暮らしていけますように、と。

さて、あなたのお役目は何でしょう?

音楽を愛する人間として、何かを表現する人間として、美輪さんの言葉は心に突き刺さるものばかりでした

とても共感できると共に、励まされました

頑張って努力し続けていれば必ず報われる・・・そのことばを信じ

これからも頑張っていこうと思った次第です


酒の渚/さだまさし

2018-05-04 | 読書

図書館で予約していた本がやっと回ってきて読みました

私はさださんのトーク面白くて好きなので 今回も楽しく読ませてもらいました

題名の通りお酒にまつわるお話でした

さださんには 飲み仲間がたくさんおられるようで

お酒にまつわるエピソードがたくさん綴られていました

私もお酒飲むの好きなので読んでいて楽しくなりました

飲みすぎは体に良くないですが、実際は飲むこと自体体に良くないのかもしれませんね・・・

 

中でも山本直純さんとの出来事が何度も出てきたのですが

山本さんというと指揮者でもあり作曲家でもあるすごいお方・・・

その飲みっぷりもかなり豪快というか、まわり人達へ自分の巨大ボトルを振舞ってたり

かなり大指揮者だなぁって そういうお話は特に興味深く読ませてもらいました

お酒の銘柄は勿論ですが、どこで誰と・・・それぞれにストーリーがあって

想像すると光景が浮かぶようでした

呑んでみたい日本酒も・・・

重い本じゃないのでちょっと息抜きになりました


孤独を生きる言葉/松浦弥太郎

2018-04-24 | 読書

ネタバレですが 初めにこんなことが書いてありました

孤独を生きることは ときとして厳しく ときとしてこわく ときとしてつらく ときとしてさびしい

そんなとき 同じ孤独を抱える友のような存在があったなら

あるときはすっと隣に座り 特別なことをするわけではなく

「そうだね」と一言だけつぶやいてくれる存在があったなら

あるときはぱっと手を離し「自分を生きろ! 」と突き放してくれる 深い愛のある存在があったなら

 

そして

孤独を生きる個人と個人が 時には手をつないだり 語らったり ほほえみをかわしたりして生きる

たとえ同じ方向をむいていても 決して馴れあわず 決してもたれ合わず

それぞれの足で立って 個として歩いていく

それがお互いを尊重しあい 愛しあい 孤独を生きるということではないでしょうか

 

これだけで心が癒されました

ほかにも150の言葉が書かれていました

将来はわからないから将来 思いやりとは創造力を深めること

ゴールはどこにもない 笑顔はいちばんのお守り

自分のきほんをつくる

全ての変化は成長です

つらいと感じるのは成長のしるし

自分らしさを捨てる じぶんはこんな人間だという定義に閉じ込められて

型にはまった考え方 生き方しかできなくなってしまうのです

思い切って自分らしさを捨てると 頭ではなく心で考えられるようになります

 

などなど 頭の痛い話から励まされる話まで

とてもやさしいエッセイでした


君たちはどう生きるか

2018-03-15 | 読書

1937年に発刊された吉野源三郎さんの「君たちはどう生きるか」を

羽賀翔一さんが漫画化したものです   娘に勧められました

主人公の中学生コぺル君は 勉強ができる少年で

コペルニクスからとってあだ名がついていました

コペル君の中学校での出来事が漫画で描かれていて

叔父さんのアドバイスが交換日記の形でノートに書かれています

このアドバイスが文章で漫画だと思って読み始めると驚きます

年齢が低いと ちょっと難しいかも知れません

80年前に書かれたものなので 当時と時代背景は違いますが

それでも どう生きるか?というアドバイスはなるほどと思うことも多かったです

学校でのいじめやそれと戦う勇気  貧困  格差 今でもある問題に

コペル君と叔父さんが向き合っていくのは 道徳の本でも読んでいるようでした

私自身いろいろな悩みもあり どうしようと思うこと多いですが

余計な感情に足を取られずに やるべき方向にまっすぐに一歩を踏み出す

と  自分で考えることの大切さを教えられているようにも思えます

自分の反省も踏まえて  今は自分中心の考え方に偏る人も多いので

コペルニクスのように広い視野で物事を見ることが大切なんだろうと 改めて思いました

そして 悩んだ時  迷った時 筆者の言葉を借りると

自分の体験から出発して  正直に考えていけ

自分の生き方を決定できるのは自分だけだ

ということを 大事にしていけばいいのかなって思いました

 

と いろいろな本を読んで自己啓発してるつもりですが

意思が弱く 一進一退^_^; 心が折れそうになること多いです

それでも 頑張れって励ましてくれるような気になる一冊でした


ソバニイルヨ/喜多川泰

2018-03-09 | 読書

喜多川さんの本を予約していましたが やっと回ってきました

今回は 長期間不在になる父親が残していったAIロボット・ユージが息子の隼人とのやり取りで

反抗期の隼人が愛を感じて成長していく話でした

隼人は勉強が嫌いで、周りからどう思われているかばかりを気にして生活して

加えて 些細なことで仲の良かった友達と関係がくずれて孤立することになりました

そんな日々の中で へんてこなロボットが部屋来てさらに戸惑っている隼人・・

このロボットは隼人にこう言います

ボクハ、キミにアイを伝えるために生まれた

その言葉通り 隼人が気づいていないことを上手に指摘しアドバイスをしていきます

まずは目の前のことをがんばるって言うか 

必要最低限以上やることで楽しさやいいことが起こる

必ずそれをやらなければ得られなかったことが得られる 投資になる

そう言われ、隼人はサッカーの朝練習をしたり学校の花壇の水やりをしたり・・

自分が変化することで周りもどんどん変化していきます

そしてユージはこんなことも言います

我々は1年間生きると平等に約50万分もらっている 

時間は溜められないからその都度使い切るしかない

時間の使い方は、消費、浪費、投資に分類できる

今の自分の欲求を優先させると、消費と浪費で全て費やしてしまう

「投資 = 勉強」ではない 同じ勉強するでも「何をするか」ではなく「どうやるか」が大事

何をやるにしても必要最低限を超えようとした時間だけが投資になり、将来の財産になっていく

なるほど・・・成長していない人は損とか言って力を加減しているんでしょうね

また こんなことも

イライラする人は他人に期待しているから 自分の幸せを出会う全ての他人に期待している

その通りです・・ 喜多川さんの本を読むと反省することばかり・・・

見た目にカッコいいとは言えないロボットのユージ

そんなものを見られたら恥ずかしいと家の中にいたのですが

最後に外に連れ出します・・そう、これが喜多川さんが言いたかったことなんだと思うのです

ユージの数々の言葉で やっと人の目とか気にせず自分で考えて行動できたのです

 

自分の好きを、他人の価値観に潰されるんじゃないぞ

人には好きなことを言わせておけ そんなの気にしたら負けだ みんな好きなことが違う

これをやったら人からどう思われるかってことばかりを気にして

自分の人生でやりたいこともやらずに生きていくのはもったいない

そして このユージと別れの時が来ます・・

私は アイとは 愛だと思っていたのですが哀だったのです

そうだったんですね・・・個人的にはこんな言葉も響きました

自分が楽しいなら他人が傷ついても平気

嫌いな人間の失敗を喜びミスした人間を皆で追い詰める

自分の楽しいは誰かの犠牲の上になりたっている

人を傷つけて平気なのはアイが足りないから

今の世の中への喜多川さんのメッセージなんだなぁと思いました

久々の喜多川ワールドで 自分の日々の言動に反省してばかりでした