goo blog サービス終了のお知らせ 

you/blog

つれづれなるままに・・・・

こころの遊歩道/小林正観

2017-01-13 | 読書

先日お休みの日に小林正観さんの本を読みました

2011年に62歳で亡くなられた、心理研究家?何と言ったらいいのでしょう・・・私もよくわからないですが

アマゾンには心理学博士、教育学博士、社会学博士。心学研究家、コンセプター、デザイナー、SKPブランドオーナーとあります

 

小林正観さんの本を初めて読んだのは10年近く前です

ブログを通じて知り合った毎年出雲大社にいらっしゃる東京在住の年配のおばさまに教えて頂きました

ちょっと宗教がかっていて、仏教がどうの宇宙の法則がどうの・・って話が出てきますが

言ってることがなるほどなと思うので、自分を顧みたい時、悩んだり辛い時や落ち込んだ時に必ず読みたくなります

 

図書館から借りてきて本を読み始めると反省することばかりです・・・

五戒を守ること・・・それは不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句を言わない

最近は愚痴に泣き言の自分がいました・・・これではいいことあるわけがありません

何があっても相手を許して前を向いて歩いている時が一番幸せなのに最近の私は自分のことばかり・・・

自分の中に敵があるようで、自分の思いに執着していたり、思いにとらわれていたから苦悩がしている・・

もっと心を広くしてその執着や思いを少しでも減らしていきたいです

でも理不尽なことも多いです・・これも自分のせいなのか宿命なのか??正観さんは言われます

世の中は「不条理」なことに満ちているということを現実社会の中で認めた上で

それを乗り越えていくことが、私たちの魂磨きにとっての大切な修行になるのだと

いつも本を読んでそうだよなって思ってるのに、今の自分はダメダメです・・・そして

一番簡単かつ原点となる愛情の形、それは、人が二人と書く「仁」

「仁」とは、何もしなくていい。ただ、その人のそばにいてあげること。それが、究極の愛の姿なのではないでしょうか

それは、距離的、時間的、立場的に無理であっても、精神的にいつもその人のそばにいるよ

ということに他なりません。いつも、その人を受け入れ、抱きとめる心であるということ

自分の大切な人たちすべてにそういう気持ちをずっと持っていたい・・・

そして私がいつも自分に言い聞かせている言葉・・・

今まで自分の身に起きたことは全て自分に必要だったと思うこと

そのすべてが自分にとって成長させてくれたと思うこと・・・だから今までのすべてに感謝している

いろいろな考え方があると思いますが、正観さんの本を読んでいると受け止め方でどうにでも人生が変わるっていうか

自分の心ひとつで人生が切り開かれるんだなって思います・・なんだか喜多川泰さんの本と内容がかぶります

正観さんの本は図書館でよく借りますが、手元に置いておこうとこの本買いました^^

 

こんな本を読んでいると娘からこれを聞くと励まされるよと、歌のプレゼント

それは小田和正さんの君住む街へ

オフコース時代の曲ですが、息子が小田さん大好きなので影響を受けたのでしょう・・・懐かしい♪

今の私にはピッタリの曲(なんでだろう???)だから、これを聞いて頑張ろう!!だそうです

そういうさりげない心遣いがとてもうれしいです


新しい道徳/北野武

2016-12-25 | 読書

出版された時から読みたいと思ってましたが今になりました^^;

安い本だから買って読めばよかったかな?と思ったりもしたけど、そう言って本を買うとどんどん増えるので

結局この本も図書館で借りましたが予約したことも忘れるくらいなが~い時間待ちました(笑)

小学生の道徳の授業について書かれていたもので痛快ですぐに読めました♪

 

たけし節も炸裂していました・・・ネタバレになりますが

誰かに親切にして、いい気持ちになるっていうのは、自分で発見してはじめて意味がある

それをクスリの効能書きかなんかのように、いいことをしたら気持ちいいぞ、気持ちいいぞ、って書いてあるのが道徳の教科書だ

薄っぺらいにもほどがある

とか

☆芸人には芸人の道徳があるように、サラリーマンにはサラリーマンの道徳がある

道徳は本来、人それぞれで微妙に違うものだ。人それぞれなんだから、道徳は自分で作るに限る・・・

時代を作る人は、いつだって古い道徳を打ち壊してきた。新しい世界を作るということは、新しい道徳を作るということだ

☆守ることができるかどうかわからない道徳を抱えて生きるよりも、自分なりに筋の通った道徳を作って、それをきっちり守った方がいい

道徳なんて必要ないというつもりはない。人間として生きるには、やっぱり道徳はあった方がいい

ただし、他人の作った道徳に鼻面つかまれて引っ張り回される必要はない。道徳は、自分で作るに限る

☆嘘ばかりついている人間ほど、子どもに嘘をつくなと教えたがるものだ。

☆人に何かを伝え理解させるのに必要なのは、巧妙な話術でも、甘いお菓子でもなくて、伝える側の本気度だ。

☆芸人には芸人の道徳ってものがあるわけだけれど、それを細かく教える必要はないし、教えたってなかなか身につくものじゃない

人間社会の中で、上に行こうとする奴は、放っておいても道徳的になる。そうでないと、上には行けない。

結局は自分で考えろっていうことが言いたかったんですよね

面白いのですぐに読めちゃいます

武さんを交えて道徳についてのディスカッション番組見てみたいです

 


人生、山あり時々谷あり/田部井淳子

2016-12-21 | 読書

またまた山の話です・・・

女性として初めてエベレスト、七大陸の最高峰に登頂し10月に亡くなられた田部井淳子さんの著書

月刊潮に連載されたものに加筆されたものです

 

田部井さんのことは詳しくは知らなかったんですけど

東日本大震災の支援活動で東北の高校生の富士山登山をされていることで初めて知りました

そもそもその頃登山には全く興味がなかったので知る由もないのですが

今年の富士山登山のドキュメントを見た時はガンでかなりつらそうな登山をされていて

大丈夫なのかな??と心配していましたが、これが最後の登山になったそうです

 

ご本人は女性初のエベレスト登頂とか騒がれて困惑したとか!?

自分がただ行ってみたい、景色を見てみたい、どんなところだろう??という思いで

たまたまエベレストを初めとしたいろいろな山へ登ってきたという気持ちなんとなくわかります

何かの記録を達成したいとか、そういう思いではないく登山愛好家だという

とはいうものの、世界の最高峰であるエベレストに登頂すれば立派な登山家だと思いますが

今でいうと神ってる登山愛好家なのかな!?

そこまで趣味を極められたら本当に立派と言いますか・・・いくら好奇心旺盛でも私にはできないです

 

登山を始めることで劣等感を克服したとありましたが

確かに山にいれば誰かに比べられることもないし、登ったという達成感や自信、

そして様々な人との出会いや山の自然に癒されて、元気を取り戻すことができるのは魅力です

だから私も登っているのでしょう

それに、この本にも書かれていましたが、道具さえ揃えてしまえば交通費くらいしかお金が要らないのも魅力

とにかく好きだから山に登っていたという田部井さん

しかし、子育てをしながらあちこちの山に登ることに世間の目はかなり冷ややかだったようです

それでも自分のやりたいことを応援してくれる素晴らしい伴侶の協力もあり

数々の山に登ることができたことを大変感謝しておられるのも印象に残りました

ガンを患ってからは家族と登山をする機会も増えたようでまさに最後まで山とともに生きられたんだなと・・・

本の最後に自分は好きなことをさせてもらって生きてきたとありましたが

ある意味うらやましいなと思いつつ、私も後悔の残らないようにできることはしなければ・・・

そして山に行っていろいろなことを感じてほしいともありましたが

それは私もいつも教え子たちに同じようなことを伝えてきたので共感できました

何よりも、限られた時間しか生きられないならば、お金や物を残すよりも

日々の生活の積み重ねを楽しんで過ごしたいという言葉・・・

ガンになったから余計にそう感じておられるのでしょうね

私はいつも子供たちにそういうことを言われているのでまだまだ頑張ります!

そして時々息子と登山できたら楽しいかなって思ってます♪


蜜蜂と遠雷/恩田陸

2016-12-11 | 読書

司書さんに勧められた一冊

舞台は芳ヶ江国際ピアノコンクール

コンテスタント(演奏者)、審査員、調律師、取材する人など

様々な立場で書かれていて、それぞれの人の生き方や考え方が交錯していて面白かったです

恩田さんは3年に一度開かれている浜松国際ピアノコンクールを4回も取材されたそうですが

この作品を書くのに一人一人が演奏するプログラムを決めるのにはかなりの時間を要したということです

ただ作品の中で出てくる現代曲「春と修羅」は架空の曲です

たまたま今朝の地元の朝刊に奥田さんのこの作品のインタビュー記事が載っていて

そうだったのか・・・と作品を改めて振り返ることができました

 

コンクールの出場者はそれぞれ個性がありました

ジュリアード音楽院のマサル、天才少女と言われたけど母の死後ピアノから離れてしまってた栄伝亜夜

楽器店に勤務するコンクール参加者では年配になる28歳の高島明石

そして、音楽の教育もほとんど受けてなくて家にピアノもない養蜂を営む親と移動生活をしてる16歳の風間塵・・・

この風間塵がとても興味深いっていうか・・・謎過ぎでした^^

今は亡きホフマンという音楽家が送り込んできたギフトと称される塵なんですが

評価が真っ二つに分かれてどんな演奏なんだろう??と最初から興味がわきました

 

バッハの平均律クラビーアから始まってリスト、ショパン、プロコフィエフ、バルトークなど知ってる曲ばかりなので

読みながらそれぞれの立場であれこれ想像してしまいました^^

そしてどんな音を奏でているのだろう??そればかりです

 

「狭いところに閉じ込められている音楽を広いところに連れ出す」という塵の言葉はとても心に響きました

2段組みで500ページ以上あるのでかなりの量だったんですけど私はとっても楽しく読むことができました

そのコンクールの状況が何となくわかるので頭の中にその情景が浮かんで

是非ドラマにしてほしいなぁと思ったり・・・

コンクールで切磋琢磨して競い合う姿見てみたいです

音楽と本が好きな私にはぴったりの小説でした^^


ただ生きていく、それだけで素晴らしい/五木寛之

2016-12-07 | 読書

五木寛之の本を初めて読んだのは今からちょうど14年前・・・

長い時間苦悩が続いて心身共に疲れ果てていた時、ちょうど本屋さんで手に取った本が

五木さんの「愛に関する十二章」でした

それから五木さんの本をたくさん読むようになりました

大河の一滴などがとても有名ですが、

五木さんは仏教・・・中でも親鸞や蓮如の浄土真宗の教えについて書かれているものが多く、心地いいというか

人生は不安と不条理に満ちていて人間は弱いし、

何かにすがらずには生きていけないし、依りどころを求めてもいいんじゃないかって

かいてあるのが、私は特に何か信仰してるわけではないですが自分の気持ちを楽にしてくれたように思います

親鸞や歎異抄とかの本もたくさん出しているので全部読みましたが私は心地よく読めてます

 

さて今回の本も生きていくことに関するメッセージが詰まった一冊

生きることについての本はたくさん書いておられますが、

この本は中でもとても読みやすく、そして読んでいると自己肯定できるっていうか

このままありのままの自分でいいんだって・・

いろいろ悩みはありますが、結局最後は独りっていうか自分っていうか・・

人はみな孤独に始まり、孤独に還るって書いてあったけどそうなんだろうなぁ・・・

五木さんのエッセーのよさっていうのは、断定しないっていうか、

こうじゃなければならないっていう感じではないのが良いところかな?って思います

人それぞれいろいろな考え方があるから、これも一つの考え方ですっていう感じなのが

余計に心地いいっていうか・・・

今回の本も押しつけもなく、なるほどなって思って、

共感できる部分を自分の中に活かしていこうと思いました