ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

早春のおかあさんの俳句

2013年02月18日 | 日記

早春の俳句 悠佳

パンジーの色とりどりに百面相

昔 チューリップ 隣家の主婦は人嫌い という句を作ったことがあります。
今 隣家の庭はパンジーが咲き誇っているらしいです。
その時々で異なる隣人の態度に 出来るだけ近づかないでいます。
その庭は我家にとっては 美しい借景。こっそりと見ています。
目白来てみかん食道賑わえ利

 以前より本当に少なくなった野鳥達。
大粒の涙がほろり猫柳

Rとの小さないさかい鳥雲に

緑顎梅颯爽と行く老師かな
俳句の恩師は化け上手なのか 若々しさを保っていますが 年齢は八十路の真ん中あたり。毎回 基本を大切に戸言われ通しです。
このりょくがくばいは花の色が透明感のある黄緑色の梅です。白梅や紅梅に混ざって 梅林の風情を いや 増す木です。

鎌倉の春の小川や稚先蟹


 数年前まで鎌倉の緑を護るナシャナルトラスト運動で 毎月鎌倉を歩きました。美しい自然が人の賢さのお陰で保たれていることをご存知ですか?
わたくしの賞味期限や名残雪

下がり物と言う土地もある雛飾り
 ここ10年くらい 雛飾りは多くの女性の手で より 華やかに飾られています。おかあさんもそんな下がり物を2本もっています。
一本はニッキーのお守り もう一本はおとうさんの形見です。
失っても得たもの多し芽吹き月

 おかあさんは 色々なものを捨てざるを得なかったり 自分の意思で捨てたり 病で視力を失ったりしたけれど 今は 多くのものを得ました。そのことを感謝して穏やかに生きています。
かと言って 努力をしないわけではありません。
 今日も 歌のレッスンで今習っている
「オオ デル ミオ アルドール」を練習しました。 おお 優しい私の情熱が という意味ですが
わけのわからないイタリア語の歌詞を覚えるのは大変です。
 これをマスターするには
読書100回意自ずから通ず を頭にとどめて何度も繰り返してお手本を聞く以外に道はありません。
 多分 そんな努力が身を結んだ成果でしょう これまでに
習った イタリア歌曲は 全部歌えます。
勿論 楽譜は見えませんから 時々間違えますが それも お愛嬌かな。 
時々 ふっと 歌詞が抜けるけれど 又 思い出します。
 毎日使っている日本語の言葉や固有名詞は思い出せずに苦悶することを考えると 
とても 不思議です。 
 まあ せめてものぼけ防止。とても楽しいです。