ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

宇宙からの不明物体!

2006-05-24 | 映画
ずーっと、ずーーーっと昔。

怪獣好きな、至極普通の少年だったわたし。

少年マンガ誌に紹介されていた「最後の海底巨獣」という映画が見たくって、高校生だった叔父に連れられて、映画館に行った。しかし! 「最後の海底巨獣」はマンガ誌の内容以上の作品ではなかった。見事に併映作品に魅了され、描けない絵を描いてそちらの方を絵物語に仕上げようとしたほどに感動したのだった。

作品の題名は「マッキーンの絶対の危機(ピンチ)」(実はスティーブ・マックイーンのカナ表記が本当に当時こうであったのかは怪しい)という。叔父は「大脱走」で人気沸騰であった彼の最初の主演作という、いい加減な商売にしっかり乗っかって、これを目当てでわたしを映画館に連れて行ってくれたのだった。

Blob=「人喰いアメーバの恐怖」としても知られるこの作品。割れた隕石から枝を伝って浮浪者に取り付き、やがては彼を食い尽くして巨大化する恐怖、そしてクライマックスで街のみんなが手に手に二酸化炭素消火器を持ってBlobを凍らせるあのシーンに至るまで、小学1年生だった自分にとって、「海底2万マイル」「脱走特急」などに並ぶ名画だった。

「悪魔のエイリアン」などといういい加減なビデオ・タイトルを付けられたBEWARE! THE BLOB(SON OF BLOB)もあったが、この正・続編と、さらにリメイクも、中古VHSで手に入れて所持している。

今回調べたら、オリジナル「人喰いアメーバの恐怖」はENTERTAINMENT COLLECTION SILVERとかいうシリーズでDVD化されている様子。

ところが不遇なことにチャック・ラッセル監督の「ブロブ/宇宙からの不明物体」はDVDになる気配がない。

ヒロインが強くなったという点では、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記」ともイメージが被る作品で、「怪・伝道師」の微笑むラストシーンも結構好きなので、惜しくて仕方がない。

結構今見ても面白いと思うぞ!