湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ サネカズラに絡みつくテイカカズラ

2016年10月19日 22時01分58秒 | 日常・その他
ウチの近くにある家庭菜園には
入って直ぐのところに大きな木があります。
  白い花が咲きますが、
  何という木なのか忘れました。

その木には2種類の葛(カズラ)が巻き付いています。
一方の葛には、
毎年鮮やかな艶々とした赤い実が付きます。
サネカズラ(実葛)といいます。


  ※黄色矢印がサネカズラの実です。
    (小さい葡萄のような実)

   サネカズラ ※クリックすると拡大
   

 今はまだ熟していない
 青い実がほとんどです。
 なお、雄花と雌花があり
 結実して赤い実になるのは
 雌花だそうです。


そのサネカズラに纏わりつくように
ササゲ(大角豆)に似た実をつけた葛があります。
それはテイカカズラ(定家葛)といいます。

  ※テイカカズラという名は
    式子内親王を熱愛した藤原定家が、
    死後も彼女を忘れられず、
    定家葛に生まれ変わって彼女の墓に
    からみついたという伝説に基づくそうです。
             - Wikipediaより -


 サネカズラは
 和歌で詠まれており、
 "サネ" が
 "さ寝(いっしょに寝る)" の掛詞として
 使われているそうです。
 
 --- 小倉百人一首 25番 --------

  名にし負(お)はば 
    逢坂山(あふさかやま)の さねかづら
      人に知られで くるよしもがな

            三条右大臣(藤原定方)

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 ウチの家庭菜園に生えている
 テイカカズラ(藤原定家)は、
 三条右大臣のように悶々とはせず、
 私に知られる(見られる)ことを構わず、
 愛しいサネカズラの実(式子内親王)と
 仲睦まじく絡み合っています。

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