湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 墓石屋さんへの相談

2015年04月28日 17時34分34秒 | ちょっとした出来事?
こちらのほうからお願いした訳でなく
墓石屋さんのほうから電話がかかってきて、墓の建てなおしを勧められました。

うちの墓がある墓地の専属のようになっている(*)墓石屋です。

     * : 正式な契約に基づくようなものではなく、
        その墓地にある墓の造作を多く扱ったことがある墓石屋さん、という意味です。

   うちの墓は、こじんまりとした墓地(といっても100基以上あるかも)の中央付近にあります。
   数10年前には、離れたところから見てもスックと立派に聳えていたのですが、
   周りの墓がどんどん建て替えられてきて、
   今では墓地の景観(?)を少し損なうまでになっています。

   周りにある光沢を帯びた新しい墓に比べ年代を帯びた古色蒼然としたウチの墓を、
   それはそれで私は気に入っているのですが。


熱心な営業の電話が何度かあり、
『展示処分品の中にサイズがピッタリのものがありますので是非見に来てください』とのことだったので
スーパーカブに乗ってノコノコ出かけました。

   事前にウチの墓を現地調査(採寸なども)して有りました。
   そして、いかにも汚らしく古そうに見えるように色調整された(?)ウチの墓の写真も用意してありました。
   (小さい店ですが営業努力をされています)


墓石屋さんの事務所では1時間以上も話し込みました。
(渋々来店したものと思っていた(?)店の方は、饒舌な私に意表を突かれたかもしれません)

  私の方は、展示品にはあまり興味がなかったので
  『墓を建て替えるなら、プロの助言を受けながら、私がデザインしたものにしたいのですが ・・・』
  と話を切り出し、墓の造作のことなどについて色々と尋ねました。

  店の方は
  『お客様のご希望に適った墓を造るのが、私どもの一番の遣り甲斐です』と言われ
  私の質問に一つ一つ丁寧に答えてくれました。
  (お客を捉まえたと思われたのでしょうか)

墓の構造等について、わからなかったところも聞けたので
『こんな墓は造れませんかと、自分で描いたものを持ってきますので、また相談にのってください』
と言って、その日は切上げることにしました。

店の方は私と一緒に外に出ながら 
『お話を伺い凡そのご希望がわかりましたので、こちらでもデザイン画を描いてみます』
と言って、タオルを2本差し出されました。

  墓石屋さんの会社名が印刷されたそのタオルは
  紅白の水引と「ありがとうございます」という文字が印刷されたビニール袋に入っていました。

私は『まだお願いすると決めたわけではないので』と断りを言いながらも、
遠慮なくいただいて帰りました。

  特に期限は決まっていませんが、また宿題ができました。
  墓のデザイン画(のようなもの)ができたら、ご意見を募らせていただくかもしれません。


・・・・・・・・・・・ ギャラリー 014 (カスパル・ダーヴィト・フリードリヒさんの絵) ・・・・・・・・・・・

 ・画家:カスパル・ダーヴィト・フリードリヒ(Caspar David Friedrich)

     ※以下の6枚の絵は
       生まれて、死んで、どこかの世界へ行って、
        そして再生するまでのイメージで並べたつもりです。
         (フリードリヒさんの絵なので明るい感じのものはありませんが)

タイトル:朝(The Times of Day:The Morning)

 ・製作年:1821年-1822年
 ・収蔵:ニーダーザクセン州立博物館<ドイツ>


タイトル:午後(The Times of Day:The Afternoon)

 ・制作年:1821年-1822年
 ・収蔵:ニーダーザクセン州立博物館<ドイツ>


タイトル:夕方(The Times of Day:The Evening)

 ・製作年:1821年-1822年
 ・収蔵:ニーダーザクセン州立博物館<ドイツ>


タイトル:海の上の月の出(Moonrise over the Sea)

 :製作年:1822年
 :収蔵:旧国立美術館<ドイツ>


タイトル:人生の諸段階(The Life Stages)

 ・製作年:1835年
 ・収蔵:ライプツィヒ造形美術館<ドイツ>

    ※この絵については色んな解釈がされているようです。
     描かれている5人の人物が「少年期」、「成熟期」、「老年期」の諸段階を表すとした解釈や、
     中央に描かれたスウェーデン国旗に着目して政治的意味をもつという解釈などがあるようです。
     この絵に関する資料や記録が残っていないので、
     はっきりしたことは本人(既に亡くなられていますが)にお聞きするしかないようです。


タイトル:日の出に立つ女性(Woman before the Rising Sun (Woman before the Setting Sun))

 ・製作年:1818年
 ・収蔵:フォルクヴァンク美術館<ドイツ>

    ※19歳年下のカロリーネさんと結婚された年に描かれています。
     愛する新婚の妻がモデルのようです。


      ※フリードリヒさんの絵は、静寂な自然の中に神の存在と精神の宿りを表現したような作品が
        多いようですが、
        幼いころの不幸な事故が影響しているのでは、と云われています。

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