湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 大切な日誌の上に乗った「天草晩柑」

2015年05月08日 21時50分21秒 | ちょっとした出来事?
昨夜の宿直勤務のとき、事務室から舎監室に内線着信がありました。

寮生A宛てに荷物が届いているという連絡でした。

早速Aの部屋へ行って伝えると
『舎監さん一緒に取りに行ってくれませんか』と頼まれました。
複数個口でもなさそうだったので
『私は行かなくてもいいんじゃない』とつれない返事をしました。

   Aは、先生たちがいる事務室へ取りに行くのが何故か気恥ずかしいようでした。
   図体はデッカイし、恥ずかしがる理由はないはずです。
   私が同行しなければいけない必要性もなかったと思います。

Aは仕方なさそうに一人で行きました。
事務棟から戻ってくると、手に大きなダンボール箱を抱えたまま舎監室に来て
『舎監さんはミカンを好きですか?』とたずねました。

  ※この問いかけは、ある程度予想していたものでした。
   さもしいが鋭い私の洞察力(?)が働いて、
   送られてきたのは「天草にある実家からの果物」ではないかと、
   そして、果物であれば私にもお裾分けがあるかもしれないと読んでいたのです。

  厚かましい性格になった近頃では(昔から(?))
  「人の好意を無下にするのは相手に失礼」と都合よく考えるようになりました。

なので、『じゃあ1個ちょうだい』と返事し、
  Aの頼みを無下に断ったという軽い負い目もあったので
  『貰うだけになって悪いね』と言い添えました。

気は優しくて力持ちのAは
『沢山ありますので、もっと取ってくれませんか』と言いましたが、
軽い負い目があった私は、2個目に手を伸ばすことができませんでした。


これがAからお裾分けの「天草晩柑」です。

  ※「天草晩柑」は商品名です。
    品種名は「河内晩柑(カワチバンカン)」といい、”河内”というのは、
    この品種が発見された地名「熊本市西区河内町」に因んでいます。
    私が住む熊本市西区にある町なのです。( ̄^ ̄)
    (ウチからみると、山を越えた裏側の田舎になりますが)
   「愛南ゴールド」、「宇和ゴールド」、「ハーブ柑」、「ジューシーフルーツ」
    なども、みな「河内晩柑」の商品名です。


「天草晩柑」は、舎監が毎日記録する大切な日誌の上に偉そうに乗ってます。
この近くで皮を剥きましたのでリモネン(みかんの油分)が
日誌にも飛び散ったかもしれません。
この日誌は毎日(平日)校長のところまで回ります。
今日の事務室と校長室には柑橘系の爽やかな香がほんのり漂ったかもしれません。


食べた感想ですが
さすが熊本の「天草晩柑」(さすが我が郷土が生んだ「河内晩柑」)、
こぼれ滴る果汁がもったいないくらいジューシーで美味しいものでした。

これを書きながら、思い出して生唾が出てきました。

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