湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
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右京警部よりも人間味がある(?)モース主任警部

2019年04月16日 18時37分03秒 | 日常・その他

今日の夕方、熊本市立図書館(本館)へ行ってきました。
返却した中の1冊が「森へ抜ける道」、そして借りてきた中の1冊が「カインの娘たち」です。
どちらもコリン・デクスターさんのミステリー「モース警部シーズ」です。


※本の下になっている黒い布製の物は、モース警部シリーズのポケット・ブック判を保護するために買った入れものです。

「森へ抜ける道」(CWAゴールド・ダガー賞)がこの長編シリーズの10作目で、シリーズは全13作なので残り3作になってしまいました。

齢がいって読解力が弱まったのか、はたまたデクスターさん(または翻訳者の大庭忠男さん)の文章が読みづらいのか、このシリーズは1冊読み終えるのに時間を要します。
しかし、主人公のモース主任警部が人間的魅力のある中年男(*)で、登場する女性との恋の結末を知りたいこともあり、途中で投げ出すというようなことはありません。

*:勤務時間内であってもパブに出入りして酒を喰らったりする。
しかも、連れまわす部下のルイス部長刑事に支払わせることが多い。
孤独を愛しているようでもあるが女好きであり女性に優しい。そして女にモテる。
科学的手法を活用せず、思いつきや直感を重視した推理により事件を解決する。

博識を披露し頭脳明晰なところは右京さんとモースさんはよく似ていますが、
右京さんは東京大学卒業で、モースさんはオックスフォードに入学するも恋煩いにより挫折している。
右京さんの酒の飲み方はきれいだが、モースさんは緩んでいる。
右京さんは女性に興味を示すことが殆どないが、モースさんは美しい女性とみると惚れやすい。
右京さんの判断に誤りは少ないが、直感に頼るモースさんは見誤ることが多い。

世間一般の道徳的規範にとらわれない行動もするが、そのことによって悲しむ人を作り出すことはしない。人間臭いモースさんのほうに私は親しみを感じます。
(リアップでオールバックの右京さんに比べ、髪も薄いですし(作者のデクスターさんも))


今日の図書館行きで、奇遇なことが2件ありました。
そのことについては明日載せる予定です。


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