湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 小袖餅(コソデモチ)

2017年04月23日 22時22分27秒 | 日常・その他
熊本市内から国道3号線(*)を少し南下したところに宇土市(**)があります。

*:北九州市から鹿児島市まで、九州を南北に縦断する幹線国道。

**:かってキリシタン大名「小西行長」さんが治めた城下町です。
昨年の熊本地震で市庁舎が被災し、倒壊寸前の壊れ方をしました。

今日はスーパーカブ(原付)に乗って、宇土市内にある家具屋さんへ靴箱を物色しに行きました。

気に入ったデザインのものが幾つかあったので、持参していた巻尺で横幅や奥行を測ったりしました。
どれも残念なことに、家の玄関のスペースには「帯に短し襷に長し」でした。

収穫なく店を出て国道3号線を戻ろうとしたとき、国道沿いに「小袖餅」を売る店が目に入りました。

一包に10個入って320円(税込)


黄色の紐で "袖" の字が隠れていますが(このパッケージデザインが少し気になります)

ジャーーーン
宇土名物の「小袖餅」です。


一口サイズの餡餅が10個入っています。


小袖餅は添加物が入っていないこともあって日持ちがせず、販売(製造(?))された日が消費期限となっています。
ですから県外の方へのお土産にすることは困難です。

優しい甘さの漉し餡です。
5個食べてやっと普通の大福餅の1個分くらいでしょうか ・・・


小袖餅は熊本では知る人ぞ知る和菓子です。
「まんが日本昔ばなし」で、この小袖餅の名前の由来となった逸話「孝行娘」が放映されたことがありますから、もしかしたら熊本県民以外の中にもご存知の方があるかもしれません。

今日店番をされていた方は、昔ばなしに出てくる「お静」さんのような可愛い娘さんではなく、70歳前後と思しきオジサンでした。
そして私は、昔ばなしに出てくる宇土の殿様(小西さんより前になる名和さん)のように餅の代金を踏み倒したりすることはせず、二包分(640円)をきっちり現金で払いました。

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