湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

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◇(♡) アカデミー主演女優賞

2016年03月01日 23時15分33秒 | 日常・その他
録画していた「ガス燈」を観ました。
1944年制作のモノクロ映画で、
先週、BSプレミアムシネマで放送されたものです。

29歳のイングリッド・バーグマンさんが新妻役、
シャルル・ボワイエさんが夫役を演じられたサスペンスです。

 バーグマンさん主演の映画には
 「誰が為に鐘は鳴る」(ガス燈の1年前の作品)や
 「カサブランカ」(同2年前)などもあり、
 それらは若い頃に映画館で観たはずですが、
 「ガス燈」は未だ観たことがありませんでした。

バーグマンさんはこの映画で、
夫の企みによって精神的に病んでいく妻を熱演され
アカデミー主演女優賞を初受賞(*)されています。

   * : バーグマンさんは主演女優賞を2回(ノミネートは4回)
      助演女優賞を1回受賞されています。


   先ほど第88回アカデミー賞の結果をみました。
   主演男優賞はレオナルド・ディカプリオさんが、
   主演女優賞はブリー・ラーソンさんが受賞されていました。
   ディカプリオさんについては大方の予想どおりだったようです。
   主演女優賞については、私としては
   昔懐かしいシャーロット・ランプリングさんがとってほしいと
   思っていたのですが ・・・


なお、前に挙げたバーグマンさん主演の二つの映画が
BSプレミアムシネマで放送される予定です。

 ■誰が為に鐘は鳴る ・・・・・ 3月2日(水)13:00~15:40
 ■カサブランカ ・・・・・ 3月9日(水)13:00~14:44

   ※「誰が為に鐘は鳴る」ではアカデミー主演女優賞ノミネート。
     20代のバーグマンさんをまた見たい方はどうぞ。

  日本が昭和14年制定の「映画法」により
   軍国主義の国策映画などしか作れなかった頃、
   太平洋の島々で激戦が繰り広げられていた頃、
   その海の向こう岸のハリウッドでは
   ラブロマンスの要素を取り入れた娯楽映画も
   創っていたことになります。



--- 追記 (「ガス燈」の他の出演者について) ---


◆シャルル・ボワイエさん

   この映画でアカデミー主演男優賞にノミネートされていました。
   プレイボーイのようにも見えるフランス出身の二枚目俳優で、
   大女優(**)との共演が多く、銀幕の中では数々のロマンスを
   演じられていますが、
   私生活では奥様であるイギリス出身の女優
   パット・パターソンさん(同名のプロレスラーではありません)を
   生涯愛し続けられています。
   44年間連れ添った奥様を癌でなくされた2日後、
   多量の睡眠薬を飲んで自死されています。
    「パトリシアなしに生きていたいとは思わない。
                  パトリシアは私の命だった ・・・」と

   ** : マルレーネ・ディートリッヒ,グレタ・ガルボ,
       ダニエル・ダリュー,キャサリン・ヘプバーン,
       そしてイングリッド・バーグマンさん,etc.    
   

◆アンジェラ・ランズベリーさん

   随分昔にNHKテレビで放送されたテレビドラマシリーズ
   「ジェシカおばさんの事件簿」のジェシカおばさん役を
   された方ですが、19歳のときにこの映画に出演され、
   蓮っ葉で嫌味なメイド役を演じてアカデミー助演女優賞に
   ノミネートされていました。
   なお、アンジェラさんの祖父は
   イギリス労働党元党首のジョージ・ランズベリーさん
   (平和主義者で第二次世界大戦の回避に奔走)です。

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