柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

わたしはPOP、タケは宿題…

2009年10月18日 18時28分03秒 | 日記
一応、彼が家事担当なんですが、彼は家事全般が苦手(というか、手際が悪いというか、ズボラというか、アバウト過ぎる)なので、結局、半分はわたしが受け持つことになり、息子が家にいる土日(今週は土曜が授業参観だったので、明日は振替休日です)は、ほとんど仕事になりません。
走ったり、買物行ったり、外に出ることもできない。
そして、日が落ちる頃には、精も根も尽き果てて……
子供が元気の源です、って親もいるんでしょうが、わたしは、自分の子供は、なによりも、だれよりも、疲れます。
朝学校行って、塾行って、眠る前の1~2時間、いっしょに食べたりいっしょに風呂はいったりしながら話をするぐらいがちょうどいい……
結局、我が子も他人であることに変わりはないわけで、毎日1~2時間かならず話をする他人って、かなり親密ですよね?
子離れできない母親がよく問題になるけど、わたしは、一日も早く、自立してほしい。
わたしは、16歳で家を出て、31歳で出産するまで、親とは、数えるほどしか(それも、文学賞の授賞式とか、テレビドキュメンタリーの撮影とか、仕事でしか)会ってなかったもんね。15年間、電話もしなかったし、手紙も書かなかった。吐血して死にかけたこともあったけれど、編集者には知らせても、親には知らせなかった。
息子にも早く、わたしとは関係のない場所で、わたしとは関係のないひとたちと関係を築き、自分の仕事をして自分で生きていってほしい、と思います。

息子が出て行ったら、この家を売って、旅暮らしに戻ります。
16歳まであと6年……
20歳まであと10年……
もう少しの辛抱だ……
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