嘘みたいな話なんですが、本当です!
2012年9月23日、わたしは大手町サンケイプラザで開催された「インセクトフェア」で、オオムラサキの幼虫を4匹購入しました。
食樹であるエノキも2株購入し、幼虫を育てました。
12月頭に枯れ葉に糸を吐いて体を結びつけ、枯れ葉色になって、葉とともに落下しました。
みるみるうちに半分くらいの大きさに縮み、かさかさになり、黒ずんできました。
ここまでは、想定内なんですよ。
オオムラサキは、4齢幼虫の姿で仮死状態となり、越冬するのです。
2013年――、春になり、夏になり、秋になりましたが、幼虫はかさかさに縮んだまま目覚めませんでした。
や はり昆虫マニア(わたしは蝶・蛾の幼虫、息子は「ハネカクシ」という甲虫が好き)の息子に、「これはもう駄目だろうね」とてのひらにのせて見せたところ、 「駄目だね」と断言されたのですが、わたしは「万が一」という望みを捨てられず、彼らをエノキの根元に置いておいたのです。
2013年が終わり、2014年が始まり、春になりました。
今朝、植木の水やりをしている最中に、エノキの葉の上で動くものが――。
「わぁぁぁぁぁぁぁ! わぁぁぁぁぁぁ!」わたしはホースを投げ出して叫びました。
オオムラサキです!
1回脱皮して緑色になった5齢幼虫が2匹、
まだ茶色い越冬モードで幹に張り付いているのが2匹、
全部、います!
これから、5齢幼虫はエノキの葉を食べつづけて脱皮し、6センチほどの6齢幼虫に成長すると、6月に入る頃に いよいよ蛹化し、7月に羽化します。
1年間仮死状態で、翌々年の春に目覚めるなんてことが、あり得るんですかね?
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