柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

ある晴れた日に

2019年07月03日 07時28分13秒 | 日記
‪毎日、本屋フルハウスには途絶えることなくお客様がいらっしゃり、副店長の雪歩さんとお客様の笑い声が聴こえてきます。

わたしは、締切を抱える原稿労働者なので、いつも一階奥か二階で原稿を書いています。

‪この2日間は、10月〜11月の青春五月党公演のチラシに掲載する文章と企画趣意書に載せる文章を書いています。‬

10月公演のタイトルは、仮で、2017年にNHK「ラジオ深夜便」で放送された朗読劇「窓の外の結婚式」
と同タイトルにしていたが、決めましま。

「ある晴れた日に」

プッチーニ作曲のオペラ『Madame Butterfly』の第2幕で、主人公が、アメリカに帰ってしまった夫ピンカートン(米海軍兵)の帰りを待ちつづける」思いを歌う有名なアリアです。

『Madame Butterfly』の舞台は、長崎。

港が見える丘の上の屋敷から、あの船に夫が乗っているに違いない、と主人公は入港してくる船を眺めるのですが、
まさにその丘の上の墓地で、わたしの伴侶、東由多加は永眠しています。

http://www.glover-garden.jp/episode/strange

長崎が舞台ではありません。
東北が舞台ではありません。
でも、長崎でもあり、東北である、とも言えます。

どこでもあり、どこでもない場所。

現在する過去を、戯曲化します。

小高、仙台、盛岡で公演をします。
それぞれの場所で、それぞれ異なる3通りのラストシーンを用意します。

チケット発売日が決まったら、
ブログやツイッターやHPでお知らせします。

お楽しみに。


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