まぁ、

何があっても、
後には引き返さないし、
後に引き返すつもりもないし、
後に引き返したことはない。

前に進む。

それがどんな歩みでも。

もっと言うと、後先のことは考えない。

どの道、人は途上で死ぬ。

わたしにとって意味があるとしたら、前へと進む自分の足音、その爪先の方向性だけだから。

お金の話。

2年半前に、鎌倉市から南相馬市原町区に転居した時は、空き家（ほとんど廃屋）を250万かけて修繕・ハウスクリーニングし、なんとか住める状態にしました。家賃は、6万円でした。

6月19日に、JR常磐線小高駅から徒歩3分の中古住宅付きの土地150坪（497㎡）を、2050万円で購入し、20年ローンを組みました。
修繕とハウスクリーニングに281万円かかりました。
いざ暮らしてみると、電気系統や水回りに次々と不具合が出て、追加で114万円かけて工事をすることになりました。
（1階と2階のトイレ2つを全取っ替えするとなると、さらにお金がかかる。2階と離れの洗面台は、給湯器が壊れていて、お湯が出ない。冬になる前に全取っ替えするしかないかなーー、と悩んでいる。離れは、本屋を11月に開店したらトークイベント会場にする。お客さんがトイレ後に手を洗う時、水しか出なかったら冷たいだろうし……う〜む……）


段ボール350箱分の蔵書を納める本棚が無いため、近所の大工さんに作り付けの本棚を発注しました（まだ見積もりが出ていないので、いくらかかるかわからない）。

仕事をするスピードをあげないとーー。

どんどん書かないと、間に合わない。

お金。

ヤバい……

また、2階の便器と床の接着面から水が溢れ出してきた。
リフォームの文化住宅さんに頼んで工事してもらったばかりなのにーー。

1階の天井から垂れ落ちるんじゃないかってくらいの量の水ですよ。

朝トイレに行ったら、水溜りができていて、驚いてタオルで拭いたんだけど、ダメ、拭いても拭いても湧き水みたいに染み出てくるーー。

こんな風に、家のあちこちで不具合が現れ、工事が必要になる。
この家の築年数は、15年と比較的浅いのに、原発事故で避難区域に指定されていた5年の間に傷んでしまった。

使い過ぎて傷んだんじゃなくて、使わな過ぎて傷んだ。

文化住宅の担当者は、工事の際にこう言っていた。

「（旧警戒区域の）小高の家の水回りはだいたいやられてるから、どの家も（帰還する前に）全取っ替えですよ」

1階の男子便器も修理はしてもらったのだが、水が流れない、あるいは流れっぱなしという不具合が続くしーー。

修理じゃダメなのかぁ……

全取っ替えかぁ……

お金……

小高の由紀夫くん

うちのカーテンとソファカバーは、由紀夫くんに合わせて買った。

つまり、白。

畳と障子と襖の日本住宅は、意外とIKEAの家具やカーテンと相性がいい。