息子の悲しみが、わたしに怒鳴られたことによるものではなく、楽しくふざけていた雰囲気が一瞬のうちに台無しになったことによるものだということは、解っている……
わたしも、悲しい……
わたしも、悲しい……
ランヤマッサージ部でございます、と両手でガシガシ揉みはじめた……
「ほんとは骨がないのに、骨みたいにゴリゴリしてる……」
スジがいいかも。
でも、既に手の平が汗ばんでる……
「もういいよ、本でも読みなよ」
「じゃあ、ママの本をママに読み聞かせてあげよう」
「それはやめようよ。なんの本?」
「『月へのぼったケンタロウくん』だよ」
巻末の奥付を見て、
「1刷……」
「その本は3刷まではいったよ」
と、ここで、階下で彼の怒鳴り声が……
「タケーッ!水槽になにしたッ!床が水浸しッ!」
昨夜、水槽に余計なチューブを突っ込み(何度やるな!って言っても、やる…)水圧で水が外に流出したことが判明。
怒鳴りつける。
さらに、寝室に水温計を持ち込み、水温計を真っ二つに折って、ビーカーに入れ、水に浸していたことが判明。
怒鳴る。
怒鳴りまくる。
目に涙を溜めて、わたしの目を睨みつける
睨み返す。
泣け、馬鹿!
「ほんとは骨がないのに、骨みたいにゴリゴリしてる……」
スジがいいかも。
でも、既に手の平が汗ばんでる……
「もういいよ、本でも読みなよ」
「じゃあ、ママの本をママに読み聞かせてあげよう」
「それはやめようよ。なんの本?」
「『月へのぼったケンタロウくん』だよ」
巻末の奥付を見て、
「1刷……」
「その本は3刷まではいったよ」
と、ここで、階下で彼の怒鳴り声が……
「タケーッ!水槽になにしたッ!床が水浸しッ!」
昨夜、水槽に余計なチューブを突っ込み(何度やるな!って言っても、やる…)水圧で水が外に流出したことが判明。
怒鳴りつける。
さらに、寝室に水温計を持ち込み、水温計を真っ二つに折って、ビーカーに入れ、水に浸していたことが判明。
怒鳴る。
怒鳴りまくる。
目に涙を溜めて、わたしの目を睨みつける
睨み返す。
泣け、馬鹿!