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クラシック好きです

交通事故でC3.C4の四肢麻痺になって
障害者施設から在宅生活に戻れた日々の出来事

チェット・ベイカー

2011-05-27 08:27:33 | ジャズ
CS放送でライブをチラッと見かけて
釘付けになりました

白黒の映像で
手前でソファーか椅子に腰掛け
歌とコルネット


彼のCDは有名な一枚だけ所持していますが
勿論名盤ですから素晴らしい演奏です


彼のイメージは
ジャズ界きってのもて男で
実際若い頃は伊達男も良いところ
次から次へと女を取っ替え引っ替えしてるから
そのうち女性に撃たれるか刺されるかしそうな生活をしてるミュージシャン

そのビデオでは
前歯が一本欠けていましたが
女がらみで他の男に殴られたのでは?

などと想像させてくれるくらい
良い男です


そんな彼の演奏なのですが
ものすごく丁寧な演奏です
1音1音心を込め丁寧に吹ききっています

ジャズと言えば
勢い良く何弾いてるかわからないようなイメージですが

彼は1音1音選んで吹いています
歌もものすごく丁寧に歌っています

そんなことに
今まで気がつかなかったことに深く反省


■わたしは勢いで表現する芸術は嫌いです

それに偶然表現できたという芸術も嫌いです

以前お菓子作りの辻さんが
飴のお菓子か何かで勢い良く割って
勢い良く振りかけて
偶然できた作品を作品といってるのに疑問を持ちましたし

最近NHKで北野たけしさんが自転車と風船で何かやっていますが
わたしはあの手の作品は好きではありません


■リヒテルというソビエトのピアニストが

ストラビンスキーの「展覧会の絵」をライブで弾いた名盤がありますが
彼は翌日スタジオ録音で同じ曲を録音していますが
30分前後の長い曲なのに1秒の差もなく
同じ表現で弾ききっています

その日の気分やホールの響きなどは関係ないのだと思います
頭の中にある表現したいことをいつでも正しく表現できることが
芸術ではないかと
私は考えます

■日本舞踊の国宝のおばちゃん

舞台にたてば
始めから終わりまで
初々しい若い少女の様な可憐さで
踊りきってしまいますし

どの場面を抜き出そうが
完全に昇華された芸術を表現しきっています

チェット・ベイカー
恐るべし



yozame

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