クラウディオ・アラウ シューマン クライスレリアーナ

クラウディオ・アラウ シューマン クライスレリアーナ

1. クライスレリアーナop.16
2. 幻想小曲集op.12

ここまで来ると
十二分に素晴らしいクライスレリアーナだと思います。
アラウはホロヴィッツではありませんが立派なアラウだと思います

想像とおりゆっくりめで
深い音で演奏していますが
全く飽きさせないで彼の物語の世界に引き込まれます

この頃の録音は誠に素晴らしい
ピアノの音も本当に綺麗だし文句のつけようがないと思います。

緊張感は少なめですが
その分余計に物語に入り込めるような
本当に一つ一つの音に無駄がない

幻想小曲集op12

大好きな曲集です
学生の頃ベートーヴェンの18番ソナタとカップリングされた
ルービンシュタイン年とった頃のレコードにはまって好きになった曲だと思いますが

このアラウの演奏も負けず劣らずゆったりした演奏です
思い出としてはピアノの音がしなる様な深い音をルービンシュタインが出していたと思いますが
先日購入したボックスに入っていればありがたいですね。

今更ですが
アラウの演奏聴きながら
自分もこう弾いておけば良かったみたいな箇所がたくさん現れました

当時は今ほどシューマンを好きになれていなかったのでは
もっと表現したいことを心から表現すべきで
曲に対して深い愛情を持ってそれらを表現することが大切だと

今更ながら反省しているところです。

聴いてる音楽やお手本が有名な演奏家であろうが
その演奏を聴きながら自分ならもっとこうしたい
ああして見たいなどと言う様な感想が持てる様に
普段からいろんな感動を呼ぶものに触れておく様にしなければならないと思います
同じ演奏もいろんな人のを聞けばカザルスがさらに尊い演奏家になることでしょう

Kakishima