シニア花井の韓国余話

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韓国の大学に氾濫する「教授」、何種類あるか把握困難

2014年03月11日 01時00分03秒 | Weblog
韓国大手新聞 朝鮮日報 14年3月9日抜粋
教授の種類だけでも30-50種類
コ・ヒョンジョンは兼任教授、キム・ワンソンは招聘教授
招聘・待遇・特任・外来・特講…タレントたちの副業に
大きなくくりで見ればほとんどが「兼任教授」、非常勤講師よりは好待遇
 女優コ・ヒョンジョンは本業と兼ねて、歌手キム・ワンソンは招聘(しょうへい)されてやっている副業がある。チャン・ミヒは正式に、ソヌ・ヨンヨは名誉で、イ・スンジェは特別にお願いされてやっている。これら芸能人たちが共通でやっている副業とは「教授」だ。しかし、彼らの正式な肩書はコ・ヒョンジョンから順に兼任教授、招聘教授、正教授、名誉教授、碩座(せきざ)教授(寄付金によって研究活動を行えるよう大学の指定を受けた教授)などまちまちだ。
 東国大学はこのほどコ・ヒョンジョンを兼任教授に任用、国際大学はキム・ワンソンをエンターテインメント系列K-POPスター科の招聘教授として採用したことを発表した。さまざまなジャンルの専門家たちがありとあらゆる教授の肩書きで学生を教えることになったというニュースは、毎年入学の時期が始まるたびに報じられるおなじみのニュースだ。いったい韓国にはどれだけ多くの種類の教授が存在するのだろうか。
 教育部(省)大学政策科アン・サンフン事務官は「法の基準でだけ見ると、大学教授の種類は六つしかない」と話す。高等教育法によると、教授は正規職の(正)教授・副教授・助教授と、非正規職の招聘・兼任・名誉教授に分けられる。アン事務官は「高等教育法は雇用契約書など法的拘束力を持つ事案のための分類にすぎない。各大学が教授という肩書きの前に付ける修飾語は、それぞれの大学に任せている」と語った。
 韓国に教授の種類がいくつあるかを正確に把握するのはほぼ不可能だ。ソウルだけでも「専業教授」である正教授・副教授・助教授のほか、兼任・招聘・講義・研究・碩座・名誉教授、そしてこれらとは別途の基金で採用される専業契約職として基金(ソウル大学発展基金)・BK(ブレーン・コリア)・HK(人文韓国支援事業)教授など12種類以上もある。韓国教育開発院は毎年2回「高等教育統計調査」を実施しているが、「専任教員」には助教授・副教授・正教授、「非専任教員」には兼任・名誉・客員・待遇・招聘教授と「その他」を入れている。教育開発院関係者は「『その他』に正確にどれだけ多くの種類の教授が入るか、私たちも分からない」と話した。
 「その他」に含まれる教授は特任・外来・特講・招聘・講義教授などだ。タレント教授のほとんどがこのカテゴリーに入る。南ソウル大学教養学部のイ・ソクヨル教授は「ほとんどがほかの仕事をしながら兼職する『汎(はん)兼任教授』といえる」と話す。崇実大学兼任教授を務める小説家ナム・ジョンウク氏は「兼任教授は『時間講師のアップグレードバージョン』程度と考えればいい。時間講師が1-2学期ごとに契約するのに対し、兼任教授は通常2年単位で契約し、夏休みなどでも若干の給与が出るという程度の違い」と説明した。
 イ・ソクヨル教授は「正確に把握するのは難しいが、韓国では30-50種類ほど教授の名称が使われているのではないかと思う。目新しい名称を使うことで、専門家採用に伴うPR効果を最大限生かそうという狙いもあるだろう」とみている。
金信栄(キム・シンヨン)記者




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