シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

ホテルでカップ麺を食べる中国人【萬物相】     

2014年10月08日 01時59分10秒 | Weblog
韓国大手新聞 朝鮮日報14年10月5日記事抜粋
 欧州の公衆トイレはほとんど有料だ。ドイツでは、高速道路の休憩にあるトイレの入り口に、地下鉄の改札口のようなゲートがある。70セント(ユーロの補助単位、100セント=1ユーロ)、韓国の通貨で950ウォン(約99円)の硬貨を入れるとゲートが開く。イタリアの休憩所のトイレでは、常駐の係員が使用料を受け取る所が多い。2年前に欧州を旅行したとき、イタリア・フィレンツェに行く途中で‎珍風景に出会った。中国人の団体観光客が、トイレの料金を払おうとせず、平然と出入りしていたのだ。料金を受け取る係員は「今に始まったことではない」と言わんばかりに、黙って見ているだけだった。
 喫茶店やホテルでは、ウェイターたちが頑固な態度を見せることがたびたびあった。チップを受け取って初めてうれしそうな表情で「ありがとう」と言った。ガイドに尋ねると、チップを出さない中国人やインド人が多いためだという。欧州のウェイターがアジア人に不親切なのは、一つの社会現象になったという。そういえば、韓国人も「アグリー・コリアン(見苦しい韓国人)」と言われた時代があった。1980年代、韓国の主婦たちが旅先で買ってきた、日本製の「象印炊飯器」の数は年間50万台に達した。韓国人の「ショッピングツアー」や「滋養強壮ツアー」「セックスツアー」に、世界の人々は眉をひそめた。
 海外旅行に出掛ける中国人が年間1億人にまで増えた。それとともに「アグリー・チャイニーズ」に厳しい視線が注がれている。昨年、中国の小学生が、3500年の歴史を持つエジプト・ルクソールの神殿に落書きをし、中国内外から非難が相次いだ。パリのルーブル美術館の噴水で中国人観光客が足を洗う写真がインターネット上にアップされ、フランス中で大騒ぎになった。シンガポール航空機では中国人乗客が機内食のフォークやナイフを大量に持ち去ろうとして、乗務員と押し問答になった。
 韓国もかつてそうだったように、中国でも政府やメディアが、海外旅行先でエチケットを守るよう呼び掛ける啓蒙運動に取り組んでいる。「旅遊法」を制定し、旅行の際に守るべき義務を明示した。数日前には、モルディブを訪問した習近平国家主席が「海外旅行の際はカップ麺を控え、現地の食べ物をもっと食べるべきだ」と発言した。モルディブの高級ホテルに泊まった中国人たちが、3度の食事をカップ麺で済ませるという話を聞いたためだ。ホテル側は客室内でお湯を沸かせないよう、電気ポットを撤去したという。
 団体観光客が多く訪れていた欧州のホテルの中には、冷蔵庫を撤去したり、鍵を掛けたりする所も多かった。冷蔵庫の飲み物を飲んだ後、チェックアウトの際に料金を支払わないのではないかと懸念してのことだ。使い捨てのビニール製コップを常備するホテルもあった。このような措置が取られるのは、韓国人が欧州でどのように見られているからなのだろう、と疑問を抱いた。そんなとき、ドイツのホテルの部屋にあったハングルの案内文を見て、恥ずかしくなった。「これだけは必ず守って下さい。部屋の中では禁煙、炊事は禁止です。シャワーをする際にはカーテンを引いてください。(朝、ビュッフェで)料理や飲み物を持ち去らないでください」
呉太鎮(オ・テジン)論説委員



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