シニア花井の韓国余話

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600年前の「鄭和艦隊」復活を夢見る中国

2014年07月30日 11時00分00秒 | Weblog
韓国大手新聞  朝鮮日報14年7月28日記事抜粋
「かつてはアフリカの海まで支配」
「大国になるには海軍力が必須」と認識
倭寇対処のための海禁政策後、日本に海上覇権奪われる
 中国は600年前まで握っていた「海上覇権」の奪還を夢見ている。
 中国海軍が7月25日から北・東・南の3海域で同時に訓練を開始したのは、覇権奪還への「のろし」だ。共産党機関紙・人民日報(海外版)は同日「近代以降、中国の安全保障の脅威は『海』からきた。中国は海軍力を基に、強大な制海権を築かなければならない」と書いた。
 事実、中国は昨年だけで28隻の新型戦闘艦と潜水艦を増強配備し、海軍力を急速に増大させている。北京の外交筋は7月27日「中国国営の中国中央テレビが15世紀以降の世界覇権国の条件を分析・制作したドキュメンタリー『大国崛起』を見ると、強大国の共通点として『海軍力』を挙げている。中国指導部は『列強の半植民地に成り下がっていた近代史の屈辱をそそぎ、覇権国に再浮上するには、海軍力強化が必須だ』と考えている」と語った。
 中国は15世紀の初め、明の時代の武将・鄭和が率いた「鄭和艦隊」の大遠征を頂点に、アフリカまで制海権を掌握した。強力な海軍の保護の下、海上貿易を通じて得た富が中国を大国にした。
 しかし、北方の遊牧民や倭寇の侵入に対処するため、貿易商が海に出るのを禁止する「海禁政策」が実施されて以降は制海権が弱まっていった。中国が海で力を失うと、北東アジアの海上は倭寇と呼ばれた日本が掌握した。その結果、1894年の日清戦争で中国の北洋艦隊は日本海軍に惨敗し、中国はアジア覇権国の地位を日本に奪われた。
 国家安保戦略研究所のパク・ピョングァン地域研究チーム長は「歴史的に見て、経済力だけをもって強大国の仲間入りした国はない。中国の海軍力強化は、大国を目指すには避けられない道」と話す。中国は海軍力を礎にアフリカの海まで支配していた600年前の海上覇権を奪い返そうとしている、という見方だ。
 習近平国家主席が昨年10月に東南アジアを歴訪し「海洋シルクロードを構築しよう」と提案したのも同じ脈絡だ。中国は海上シルクロードを通じ東南アジア-南アジア-中東-アフリカ・ヨーロッパにつながる海上交通・貿易路を掌握したいと考えている。中国が輸入する原油の80%は海路により運ばれてくるものだ。
 中国の「海洋崛起」は日本を通り越して米国と衝突する可能性が高い。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストはこの日「中国の海軍力は日本にほぼ追いついた。数年以内に日本を追い越す可能性がある」と報じた。昨年から、中国は1980年代に自ら設定した海上防衛線「第1列島線(island chain、沖縄-台湾-フィリピン)」を迷うことなく突破している。
 米海軍の独壇場だった太平洋に中国軍艦が出没するようになったことから、米中の海上覇権争いも本格化するものとみられる。
北京= アン・ヨンヒョン特派員








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