シニア花井の韓国余話

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5年間雇った朝鮮族ベビーシッターは強盗前科者だった

2012年06月26日 15時57分30秒 | Weblog
韓国大手紙・ 東亜日報12年6月25日記事
ソウル江南区大峙洞(カンナムク・テチドン)で、住み込みのベビーシッターをしていた中国同胞イ容疑者(63)。共働きの主婦Aさんは、真面目そうで誠実なイ容疑者を信じ、5年近く住み込みで子どもが赤ん坊の時から任せてきた。そのイ容疑者が、おぞましい強盗事件を犯した前科者だとは露ほども思わなかった。
イ容疑者は03年10月、慰謝料を受け取るために、男2人を使って前夫を監禁して暴行し、金品を奪った容疑で、懲役2年6ヵ月、執行猶予3年を言い渡され、韓国からの強制退去を命じられた。しかしイ容疑者は、中国でブローカーにカネを渡して「素性ロンダリング」をし、完全に別人になって07年1年、韓国に再入国した。韓国国籍まで取得し、素性を隠してベビーシッターとして働いたが、最近、検察に逮捕された。
ソウル中央地検外事部(李興洛部長)は6月24日、犯罪をして刑事処罰を受けたり不法滞在で摘発され、強制退去になった後、素性をロンダリングして再入国し、外国人登録をして帰化までした中国同胞130人を摘発し、このうち11人を偽計による公務執行妨害容疑で逮捕し、4人を指名手配した。彼らは、自分と全く違う名前と生年月日で新たに戸籍簿を登録する手口で素性をロンダリングした。国内の住民登録に該当する中国の戸籍簿は電算化されておらず、ブローカーに400万~500万ウォン(約34万円)を渡せば、簡単に別人としてパスポートまで発給される。
●強姦、殺人、麻薬などの犯罪者も多数
韓国に帰化して結婚し、平凡に暮らしていたキム容疑者(44)は強姦犯だった。キム容疑者は03年2月、不法滞在中に飲食店の女性従業員を刃物で脅して強姦した容疑で処罰され、強制退去となった。
逃走したパク容疑者(72)は、04年3月頃、職場の同僚とけんかして、凶器で首や背中を数回刺し、殺人未遂で懲役3年、執行猶予5年を言い渡され、強制退去となったが、1年も経たずに別人となって韓国に再入国した。
他人になりすました「多重身分者」もいた。00年と04年に外国人登録証の偽造が摘発され、2度強制退去となったシン容疑者(61)は、1940年生まれの「キム」、1947年生まれ「シン」、1949年生まれの「ヤン」の3つの身分証で出入国管理局を欺いた。検察関係者は、「検察の捜査で明らかになった1951年生まれの『シン』も信じられないほどだ」と驚愕した。
●再犯も憂慮
検察関係者は、「素性ロンダリングは、行政秩序を崩壊させるだけでなく、犯罪前科者に対する持続的な管理と監視を妨げ、潜在的犯罪者を量産する結果をもたらす」と警告した。実際、外国人犯罪は02年の5221件から、10年には2万2543件と4倍以上に増えた。国内滞在の外国人数の増加を圧倒する数値だ。特に、殺人などの凶悪犯罪が大きな割合を占めている。20代の女性を惨殺した「オ・ウォンチュン事件」のように、犯行手口も凶暴化・知能化している。
●関連犯罪者は1000人
検察は、法務部出入国移民特殊捜査隊と協力して、07年1月~9月に入国し、帰化や外国人登録を終えた中国同胞9万4425人の顔写真や過去の強制退去当時に作成された事件簿の顔写真の輪郭、目、鼻、口の比率を比較分析する作業を行い、114人が素性をロンダリングして韓国に再入国した事実を突き止めた。さらに、03年から昨年までに凶悪犯罪で処罰を受けて強制退去になった中国同胞800人を対象に再入国を点検し、16人を摘発した。
今年1月から、17才以上の外国人の場合、入国時に空港や港湾で指紋や顔を確認をする認証システムが導入され、このような分析が可能になった。検察は、「分析期間と対象国を広げれば、関連犯罪者が1000人にのぼるだろう。捜査を拡大する方針だ」と明らかにした。




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