シニア花井の韓国余話

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対EU輸出不振、韓国経済を直撃も

2012年05月28日 14時55分04秒 | Weblog
  韓国大手紙・ 朝鮮日報12年5月26日記事抜粋
ギリシャの財政不安が再燃し、韓国の3大輸出市場のうち、欧州と中国の経済が動揺の兆しを見せ始め、韓国経済にも警戒ランプがともった。韓国の輸出で、欧州は10%、中国は24%、合計で3分の1を占める。
 5月24日に発表されたユーロ圏の5月の総合購買担当者景気指数(PMI)は45.9で、4月の46.7に比べ下落し、2009年6月以来最も低い水準に落ち込んだ。PMIは企業の発注・生産、在庫、雇用状態などを調査し、数値化したもので、指数が50を下回れば、製造業の景気が前月に比べ悪化していることを意味する。
 中国経済も不安だ。第1四半期(1-3月)に底入れが期待されたが、第2四半期(4-6月)も景気後退が続いている。HSBCが調べた中国の5月のPMIは48.7で、前月の49.3よりも悪化した。両市場の動揺で、韓国の輸出は打撃を受け始めた。4月の韓国の輸出伸び率は前年同期比で4.7%減となった。
■対EU輸出急減による影響
 現代経済研究院は5月24日「欧州経済の低迷が韓国の輸出に与える影響」と題する資料をまとめ、ユーロ圏の輸入が20%、30%減少すれば、韓国の対ユーロ圏輸出がそれぞれ111億ドル、167億ドル減少すると予測した。同院のチュ・ウォン研究委員は「ユーロ圏への輸出が30%減少すれば、韓国の名目国内総生産(GDP)が1ポイント以上減少する」と述べた。
最近の経済状況悪化で、中国の輸入減を予想したデータがないが、輸出の25%を中国に依存する韓国は、対中輸出が減少すれば、影響はさらに大きい。ただ、中国政府が景気浮揚策を検討しており、ハードランディングの可能性は低いとみられている。
 しかし、中国の場合、輸出減少による直接的な影響のほか、間接的な悪影響も懸念され、予断を許さない。全国経済人連合会(全経連)のペ・サングン経済本部長は「韓国が中国に輸出する部品の相当部分は、単純な組立工程を経て、欧州に再輸出される。欧州の状況が悪化すれば、中国経由の輸出も減少すると考えるべきだ」と指摘した。
■消費も不振、政府財政も限界
 韓国の経済成長率に対する輸出の貢献比率は50%に達する。問題は輸出が不振となった場合、それを内需で埋め合わせることもできない点だ。多額の負債を抱える家庭の消費が不振な上、韓国政府は今年の予算の60%を上半期に集中して執行したため、財政出動を通じた景気てこ入れも難しいのが実情だ。その上、ユーロ圏の財政危機が世界的な金融不安を引き起こし、投資も減少している。
高麗大のオ・ジョングン教授は「最近の韓国経済の低迷は、少なくとも年末まで続くとみられる。欧州危機が深刻化すれば、中国の経済成長率が6.4%まで低下するとの予測もあり、その場合は韓国も3%成長さえ容易ではない」と分析した。



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