シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

【記者手帳】参列者にはつらい大型結婚式

2012年06月30日 13時04分45秒 | Weblog
韓国大手紙・ 朝鮮日報12年6月28日記事
 新郎新婦や家族は自分たちのことだから苦労しても仕方がないとして、参列客はどうしてこんなことを、と思う。
 貴重な週末に、交通渋滞地獄を経てたどり着き、ご祝儀を渡し、芳名帳に名前を書いて駐車券と食券をもらう。その後、新郎新婦と家族に会い、確かに来たということをアピールする。席を確保して座っても、廊下をうろうろしていても、次に待っているのは結婚式自体ではなく、新郎新婦との「証明写真」の撮影だ。その後、あたふたと披露宴会場に移動し、食事をする。牛カルビの煮込みにキムチを添え、チャンチククス(お祝い事の際に食べるうどんに似た麺料理)をすすっていると、大急ぎでペベク(伝統的な結婚式の儀式)を終えた新郎新婦が、ハリウッド映画のパーティーに出てくるようなドレスに着替えて登場し、各テーブルを回る。参列客はナプキンで口を押さえながら「花嫁さん、本当にきれいね」「お幸せに」などと一言ずつお祝いの言葉を掛ける。長い話をする時間はない。すでに次の参列客がどんどん押し寄せてくるためだ。
 このような光景が嫌でホテルでの挙式を選んでも、高級になるのはレストランのインテリアくらいで、中身は(一般の式場と)同じということが多い。参列客の立場ではさらにつらい場合もある。最初だけ見て席を立つというわけにはいかないからだ。
 われわれは慣れているため「そんなものだ」と思う。しかし、外国人の目には珍風景に映る。韓国に10年以上暮らしているタイムズ紙ソウル特派員のアンドリュー・サイモン氏(46)は、首をかしげた。「新郎新婦の個性を前面に出すわけでもなく、がやがやしているだけで楽しいわけでもなく、スピリチュアルな感覚もなく…。お祝いの席ということが感じられない場合も多い。マスプロダクション(大量生産)とでもいうか…」
 その「マスプロダクション」を見るために、参列客数百人が週末ごとに、少なくとも2時間、長い場合は4時間も拘束される。ご祝儀自体は、若者たちが新生活を準備するために皆で助け合うという意味で、悪くはないかもしれない。自分の子どもが結婚する時に備え、これまで頼母子(たのもし)講(仲間内で行う互助的な私設金融システム)のお金を支払うように払ってきたご祝儀が惜しいということもあるだろう。しかし、いつまでこれほど多くの人を呼び、互いに来たことを確認するためにうろうろしなければならないのだろうか。そろそろ今までとは違う挙式や祝福の方法を模索する時期が来ている。
金秀恵(キム・スヘ)社会政策部記者
(投稿者注)
韓国は披露宴ではなく食事会だ。新郎新婦が正面席に座っていない。
客が三々五々グループごとに集まり食事をするだけだ。
披露は結婚式になる。結婚式は皆が見ている会場で行われる。







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