シニア花井の韓国余話

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当て逃げ・スピード違反でもバイクが捕まらないワケ

2012年11月10日 23時30分49秒 | Weblog
韓国大手紙・朝鮮日報12年11月9日記事抜粋
ナンバープレートは後方だけ、カメラに写らず追跡困難
 京畿道光明市のキムさん(30)は9月に当て逃げ事故に遭った。信号待ちで停車中だったキムさんの車の側面に、車の間を縫うようにして走ってきたバイクがぶつかったのだ。驚いたキムさんがハザードランプをつけて車から降りようとすると、バイクの運転手は「大丈夫です」と言って一目散に逃げていった。事故現場のすぐ前には信号違反・スピード違反取り締まり用のカメラが設置されていた。このため警察に捜査を依頼しようとしたが、警察には「通報しても捕まえるのは難しいだろう」と言われた。バイクのナンバープレートは後方にだけ付いているため、正面から撮影する取り締まりカメラには写っていないからだ。
 バイクによる当て逃げ事故、スピード・信号違反、犯罪は後を絶たないが、二輪車のナンバープレートは後方にだけ付いていることから、取り締まりや追跡上、問題があるという。全国の二輪車登録台数は現在200万台で、全登録車両の10%に達する。道路を走る車両10台のうち1台が事実上、ナンバープレートなしで走っているというわけだ。警察庁によると、バイクによる交通事故で昨年は727人が死亡、2万人が負傷したという。
 現行の交通取り締まりシステムは正面からの取り締まりに限定されている。ほとんどの信号違反・スピード違反が取り締まりカメラに依存しているからだ。警察庁関係者は「『スピードガン』などを使って取り締まることもあるが、ほとんど使われていないのが実情」と話す。警察の取り締まり方法や二輪車のナンバープレート取り付け方法の矛盾で、取り締まりの死角地帯が存在するわけだ。
 交通問題の専門家らは、二輪車の後ろにだけ付けるようになっているナンバープレート・システムの改善が必要だとの声が上がっている。ソウル市立大学交通工学科のイ・スボム教授は「二輪車の走行安全性向上に関する研究」と題する報告書で「自動車と同様に二輪車も前にナンバープレートを取り付けるなどの制度的補完が必要だ」と指摘した。実際に欧州やアジアの一部の国では二輪車の前後にナンバープレートを付けるよう義務付けられている。
 警察関係者は「都市部ではバイク便などバイクの輸送量が増えている。また、郊外では250㏄の大型レジャー用バイクに乗り余暇を楽しむ人も多い。バイク運転に関する交通マナーの定着も重要だが、制度的な改善も急がれる」と話している。




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