シニア花井の韓国余話

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いじめ自殺、中2少年2人に実刑判決 /大邱

2012年02月24日 09時49分07秒 | Weblog
韓国大手紙・朝鮮日報12年2月21日記事抜粋
懲役2年-3年6月の不定期刑
被害者の親「100年の刑でも物足りない」
 「被告人らは思慮分別が十分とはいえず、感情や衝動をうまくコントロールできない成長期の中学生だ。しかし、弱い立場の友人に暴行を加え、勉学の邪魔をし、携帯電話のメールで執拗に悪口を浴びせ、被害者の日常を破壊したことについては、実刑判決が避けられない」
 昨年12月、大邱市の中学生A君(当時14歳)がいじめを苦に自殺した事件で、同級生の加害少年らに対し、異例といえる重い刑が言い渡された。大邱地裁刑事3部(楊志正〈ヤン・ジジョン〉裁判官)は2月20日、A君に対し常習的に暴行や脅迫、恐喝などを繰り返したとして逮捕・起訴された少年S(14)に対し懲役2年6月-3年6月の不定期刑を、また少年U(14)には懲役2年-3年の不定期刑を言い渡した。
 満19歳未満の少年による単純犯罪の場合、家庭裁判所少年部に送致され、保護処分を受けるか、執行猶予が付くのが一般的だ。少年Sらは少年刑務所に収監されるものとみられる。
 楊裁判官は判決理由について「少年Sらは何の罪悪感もなく、洗面台にためた水に(A君の)顔を漬け嫌がらせをしたり、地面に落した菓子を食べさせるなど、非人間的な犯行に及んだ。これによって、被害者が自殺を選択し、到底癒えることのない深い傷を負った遺族は厳罰を求めていることから、寛大な処罰を行うことはできない」と説明した。その上で「まだ人間的に未成熟な年齢で、更生の可能性があると判断し、最短と最長の刑期を定め、弾力的に刑を執行していく」と付け加えた。
 この日の公判は、加害生徒の家族や、A君が通っていた学校の教師や生徒、報道陣など約100人が傍聴した。関係者たちは裁判所の門が開く30分ほど前から、列を作って並んでいた。また、今回の事件とは関係のない同年代の少年たち約20人も裁判を傍聴した。
午後2時、草色の囚人服を着た少年Sと少年Uは、判決文が読み上げられる10分ほどの間、いすに座ったまま終始うつむいていた。傍聴者の方に目を向け、家族を見ることもなかった。
 公判が終わった後、加害生徒の親は無言のまま法廷を後にした。一方、少年Sの弁護人は「まだ控訴するか否かを判断する段階ではない。家族と協議した上で決定する」と語った。
 公判を傍聴した高校1年のL君(16)は「ニュースを見て、気になったので(傍聴に)来た。(判決を聞いて)校内暴力が恐ろしい犯罪だということを改めて認識した」と話した。
 一方、被害者A君の親は法廷に姿を見せなかった。母親(48)は本紙の電話取材に対し「論告求刑公判のとき、加害者の弁護人たちの弁論を聞き、とても傷付いた。また、加害者やその親たちと顔を合わせたくないので、裁判所には行かなかった」と語った。実刑判決については「当然ではないか。息子を失った立場としては、100年の刑でも物足りないぐらいだ。もし、加害者の親たちが控訴したら、何とも不届きで反省のない連中だと思う。本当に許しを得たいのなら、刑期を全うし、十分な罰を受けた後にしてほしい」と涙をこらえながら語った。
 一方、加害生徒の親たちは落胆した様子だった。少年Sの父親は公判終了後、電話取材に対し「申し訳ない。何も言うことはない。控訴するか否かはまだ分からない」と語った。
 昨年12月20日にA君が自殺した後、少年Sと少年Uは学校から出席停止の処分を受け、ほかの学校への転校を勧告されていた。現在、少年2人は身柄を拘束されているが、学校側は3月2日に新学期が始まるのを前に、3年生のクラス分けを行った。学校側の関係者は「実刑判決が確定した場合、転校あるいは進級できない『原級留置』の措置が講じられることになる」と話した。つまり、少年Sと少年Uは罪を償う間、中学2年生のまま過ごすことになる。

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