シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

韓国のラーメン屋とカレー屋

2009年11月13日 11時29分51秒 | Weblog
韓国はラーメン屋とカレー屋が少ない。また、牛丼屋はほとんど見かけない。
特定の繁華街では見かけるが、一般の街中で見かけることがない。
日本にはどこにでもあるのだが、韓国には何故少ないのだろうか。
考えるところ、韓国ではラーメンもカレーもインスタントから始まっていることが、一番の原因だと考えられる。
韓国には中華料理屋はあるが、昔から華僑が小さな店をやっているのが一般的だった。
日本にもある、家族で営業しているような小さな中華料理屋が一般的なのだ。
メニューには日本のようなラーメンはなく、スープのないジャジャン麺(黒味噌麺)が中心で、餃子も焼き餃子でなく、水餃子が主体のメニューだった。
チャンポンもあるが、日本のようにバラエティーに富んだ発展が無く、唐辛子粉で真っ赤に燃えた料理でしかなかった。
日本で売っている、インスタントの「辛ラーメン」に具材が多く入ったラーメンと思えば良いだろう。
日本では、ラーメンが中華料理から離れて独自の大進化を遂げたのだが、韓国ではジャジャン麺に人気があり、チャンポンは二番手でしかなかったので、進化もなかった。
その間に、日本の日清食品から技術導入を受けた三養インスタントラーメンが出来て、安いインスタントラーメンとして家庭に入ってしまったために、韓国ではラーメンはインスタントで食べるもの。家庭で食べる簡単な食べ物=貧素な食べ物。の印象になり、日本のような食堂で食べる料理のイメージが無く、ラーメン屋が多くならなかったように考えられる。
カレーも同じで、インスタントから始まったのと、韓国では同じ辛いものなら「唐辛子粉」を使った料理の方に人気があり、カレーが発展できなかったように思う。
牛丼は、韓国ではもともとスープや具財をご飯にかけないで、ご飯をスープに入れる(クッパ)習慣があり、牛丼が韓国になじまなかった原因と考えられる。
カレーもご飯にかけるので、同じような原因でもあるようだ。
最近では、日本のCOCO壱番屋がハウス食品と組んで、ソウルに進出してきており、それなりに人気が出てきているようではある。
ラーメン屋は一部で見られる程度で、大きなチェーン店は無く、牛丼も同じようだ。
しかし、いずれも奇をてらった面白おかしい料理で無く、まじめに長期ビジョンで展開していけば、徐々に人気が出てくるものと思う。


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