シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

韓国の引越し

2009年11月01日 13時04分44秒 | Weblog
ソウルは引越しが多い。数字では年間30%が引越しをするそうだ。
その原因の一つが、居住権よりも賃貸契約が優先することにあるようだ。
賃貸人が、契約の延長をしたくても、家主が拒否すれば退去しなければならないことになる。
日本では、賃貸契約よりも居住権が優先するが、韓国では契約が優先することになる。
もう一つは、ソウルでは中古アパート(韓国では分譲マンションもアパートと言う)でも、不動産価格が値上りするので、住んでいるアパートを投資物件と考えている。
住んでいるアパートを売って、現在よりも値上がりしそうな物件を購入し移転することも原因の一つでもある。
そう言うわが家も、33年間で6回の引越しをしている。基本的には不動産投資が目的だ。
その引越しの様子は日本とは大きく違う。
日本では、一般的に賃貸にしても分譲にしても、空き家に引越しするのが普通だが、韓国では一般的にはその日まで前の人が住んでいるアパートに引越しすることになる。
引越しは、出て行く人が午前中に荷物を出し、入る人は午後に荷物を入れるのが一般的だ。
売買や賃貸の最終の残金は、出て行くとき、入るときに受け渡すことになる。
バトンタッチ状態だ。
だから、古い家の改修は入居後になるので、改修する場合は大変だ。
金銭的に余裕のある場合は、事前に残金を支払い改修をするが、一般的にはバトンタッチになる。
荷物の搬出、搬入は1階以外は「はしご車」を使用する。
25、6階でもとどく、リフト付きのはしご車がある。
ベランダの窓を外して、はしご車で荷物を出し入れする。
はしご車の、リフトは畳3枚程度の大きさがある。
リフトの稼動は大きな音がするので、引越しがあることはすぐにわかる。
一時期冷え込んだ不動産市場も、最近は少し戻ってきているようだ。
はしご車のリフトの音が頻繁に聞こえるようになった。


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