シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

日本は電力不足をどう克服したのか

2011年10月04日 23時55分24秒 | Weblog
(韓国大手新聞、朝鮮日報 11.9.30記事抜粋)
電力需要が集中する午後2時前後はコピー機も使わない家庭ではゴーヤ植え、企業では週末・休日勤務
 「熱帯夜が続いているので、お年寄りがいる家庭ではエアコンをつけた方がいいでしょう」
 8月半ば、日本のテレビ放送では高齢者のいる家庭にエアコン使用を促すキャンペーン放送をしていた。日本はこのころ、3月11日の東日本巨大地震の影響で深刻な電力不足に陥り、国家的な危機に直面していた。
 こうした状況でエアコン使用を促す放送が行われたのは、日本国民の「やり過ぎ」を考えてのことだった。熱帯夜が続いているのにもかかわらず、冷房装置を全く使用しないために熱中症で病院に運ばれる高齢者が続出したのだ。この放送でインタビューを受けたお年寄りは「冷房をつけないのが習慣になっているので…」と話していた。
 福島原子力発電所の事故の影響で、日本は全国の原発54基のうち約40基が稼動を中止するという最悪の状況にあったが、大停電の可能性が高い首都圏では逆に電気が余り、別の地域に電力を供給したほどだった。
 日本政府は、首都圏については前年に比べ15%の節電を目指したが、企業や市民の積極的な参加により目標を上回る21%の節電を達成した。大企業や工場では平日に休業し、電力需要が少ない週末・休日に勤務する体制を導入した。電気使用量が多い午後2時前後にはコピー機すら使用しなかった。
 停電の危機を乗り越えるのに大きく貢献したのは、一般家庭の自発的な節電だ。日本の家庭では電力需要が最も高まる午後2時ごろが電力使用量の30%を占める。大地震以降、東京の住宅地では一戸建て住宅の庭やマンションのベランダにゴーヤという植物が次々と植えられた。ゴーヤは2‐3カ月で高さ2.5メートルまでつるが伸び、日差しを遮るため室内の温度を下げる「緑のカーテン」となる。また、発光ダイオード(LED)電球は売り上げ個数が電球全体の10%にすぎなかったが、大地震後は50%に迫るほど急増した。白熱電球よりも値段は約10倍も高いが、電力消費は20%にすぎないからだ。
 日本国民は今、冬の電力不足に備え、湯たんぽやこたつといった省エネ暖房製品を先を争うように購入している。湯たんぽは、金属製・ゴム製の入れ物の中にお湯を入れ、足などを温める道具だ。冬でも寝るときに厚い布団の中に入れれば、ストーブやエアコンの暖房モードを使う必要がない。
 こたつは電気あんかが付いたテーブルに布団を掛ける暖房器具だ。上着のようになっている「着る毛布」も人気だという。                          東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員




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