北朝鮮機関 韓国民間団体に水害支援を要請

【ソウル聯合ニュース】13.8.21
北朝鮮の民族和解協議会（民和協）が、人道支援物資の分配状況を確認するために訪朝した韓国民間団体に対し、水害に対する支援を要請していたことが分かった。８月１４日から４日間の日程で訪朝した民間団体「子ども医薬品支援本部」が２１日、明らかにした。
　同団体によると民和協関係者は平安北道・新義州、黄海北道・沙里院、平安南道・安州などの地域で水害による深刻な被害が発生したと説明し、食糧を中心とした支援を要請したという。
　民和協は韓国との民間部門の交流・協力窓口の役割を担う機関。北朝鮮側が今年、韓国の民間の北朝鮮支援団体に水害への支援要請をしたのは初めて。子ども医薬品支援本部は民間の北朝鮮支援団体でつくる協議会と支援について協議する方針だ。
　ただ、韓国統一部は水害による北朝鮮の被害状況を確認している段階のため、民間レベルの支援の承認は実態把握後に検討するとの立場を示している。現在は２団体が支援物資の北朝鮮搬出を統一部に申請している。
　国際赤十字社・赤新月社連盟（ＩＦＲＣ）によると、北朝鮮当局は７月２３日現在、水害により２８人が死亡、２人が負傷、１８人が行方不明となり被災者は４万９０５２人に達したと報告した。