シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

韓国は自転車やオートバイが少ない

2010年01月04日 10時34分55秒 | Weblog
韓国ではソウルのような都市の市街地では自転車を見かけることがほとんどない。
住宅地域で子供か学生が乗っているのをたまに見かける程度だ。
一般に買い物や通勤に駅まで乗るというようなことはない。
ソウルでは「マウルバス」といって、狭い地域を安い料金で回るバスがあるので、それを利用する場合が多い。
最近はスポーツ用の自転車を、漢江(ハンガン)の河川敷公園の自転車コースで走る人が増えてきているが、日本のように普段の生活の中で乗るようなことはない。
日本では一世帯に1、2台はあるのだが、韓国では自転車を持っている世帯はごく一部なのだ。
以前は商売人等が少量の商品の配達手段として、運搬用のタイヤの太い自転車を多く使用していたが、現在ではオートバイや軽自動車に代わってしまい、問屋街でもめったに自転車を見かけなくなった。
オートバイも日本のように人間の移動手段に使うのではなく、商売人が荷物を運ぶために使用するのが大部分なので、街中でオートバイを見かけることも少ない。
自転車やオートバイがほとんどないので、自動車の運転はその分やり易くなる。
日本や中国では自転車があふれているのだが、韓国ではなぜ自転車が無いのだろうか。
ひとつの考えは、李朝時代の両班(ヤンバン)思想が原因のようだ。
両班は官僚(文官)や武士(武官)の総称だが、韓国人のDNAには現在も両班(ヤンバン)思想が残っているように思う。
両班は汗を流して働くことが卑しいことで、恥ずかしいことだった。そのようなことは卑しい身分の者がすることだとの考えなのだ。
それから考えると、自転車は自分でペダルをこがなければならないから、恥ずかしいことになる。そのような考えが潜在意識の中にあるように思う。
しかし、最近ではソウル市が環境問題と健康増進を旗印に、一部の道路で自転車専用道路を造っている。
車線をつぶして造っているのだが、自転車専用道路を全線に造るわけではないので、ソウルの交通事情や道路事情、交通マナーから考えると、ソウル市内で自転車に乗るのは、かなり勇気のいることになるようだ。
元々、交通マナーが良くないので、事故も日本以上に多くなるように思う。
また、自転車を持っている家庭(人)が数えるほどしかないので、効果があるのかが疑問にも思える。
(修正再投稿)

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