シニア花井の韓国余話

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朝鮮戦争は「停戦」か「休戦」か、学界で議論

2013年07月30日 11時00分09秒 | Weblog
  韓国大手新聞 朝鮮日報13年7月27日記事抜
「停戦」なのか、「休戦」なのか。60年前に6・25戦争(朝鮮戦争)を終わらせた協定について、韓国は長らく「休戦」という単語を使っていた。南北間の軍事境界線は「休戦ライン」であって、「停戦ライン」とは呼ばない。ところが最近は「停戦60周年」という単語を、ことのほかよく使っている。
 韓国政府は現在、公式に「停戦60周年」という単語を用いている。国防部(省、以下同じ)広報室は「『停戦』と『休戦』を意味上区別しているわけではない。将兵の精神教育でも両者を混用している」と語った。一方で最近、文化体育観光部の傘下にある大韓民国歴史博物館が特別展「休戦、そして大韓民国60年」を準備した際、用語を統一すべきだという韓国政府からの指摘により、タイトルの前に「停戦60周年記念」と付け加えたという。
 混用は、6・25戦争終結時から始まった。停戦協定文の英文には「arimistice」、中国語版および北朝鮮側の文書には「停戦」と記録されている。しかし韓国側の協定文翻訳版では、これを「休戦」と翻訳した。ソウル大学国際大学院の朴泰均(パク・テギュン)教授は、2006年に論文で「『停戦』は戦闘行為をやめることで、『休戦』は敵対行為を一時的に停止するにとどまり、戦争は続いている状態。北侵統一を主張していた李承晩(イ・スンマン)政権は、戦争が完全には終わっていないことを強調するため、この言葉(休戦)を用いた」と論じた。「戦闘行為が完全に終了したという意味を考慮すれば『停戦』の方がより正確」というわけだ。
 反対意見もある。学術的に、停戦(truce)とは「国際機関の仲介により、交戦当事国の敵対行為を中止させること」で、休戦(arimistice)とは「交戦当事国が双方の合意により敵対行為を停止すること。敵対行為の停止状態」を意味する。例えば「停戦」は「休戦」の前段階で、一時的な概念なのに対し、「休戦」は持続的な概念になるという。延世大学政治外交学科の金明燮(キム・ミョンソプ)教授は「1953年7月の一時的な『停戦協定』が、その後の韓米相互防衛条約などにより、持続的な『休戦』に発展したと理解すべき」と語った。
しかし、韓国学中央研究院の李完範(イ・ワンボム)教授は「当時の状況では『停戦』と『休戦の差は大きくなかったが、最近になって、イデオロギー的傾向により異なる用語を使うケースが生じている』と語った。左派は停戦、右派は休戦という単語を好む傾向があるという。









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