遊漁船業情報センター

遊漁船(沖釣り船・瀬渡船・海上タクシー)にかかわる様々な情報を適宜発信します。

今年の遊漁船事故<第1号>を入電。

2010-01-10 12:46:22 | Weblog

 今年に入って<遊漁船>の事故の第一報が入ってきました。

 時は、10日午前7時15分ごろ宮崎県新富町の一つ瀬川で釣りをしていた男性から118番で『河口に船が乗り上げている』との届け出がありました。宮崎県の防災ヘリや宮崎海上保安部の巡視艇が現場に急行したところ遊漁船(約1トン)が転覆しているところを発見しました。 

 転覆現場は、一つ瀬川の河口から約1.5キロ沖合で、漂流していた船長{69歳)を発見救助しました。
しかしながら救助の後死亡が確認されました。この遊漁船には一人乗りであったとみられています。

  今年初めての<遊漁船>とみられるものの海難事故でしたが、本ブログでも書き込んでいましたが、今年こそ【海難事故ゼロ】を掲げて新年をスタートしましたが、誠に残念なことです。
 この日以降の遊漁船の海難事故の絶滅を期して気象情報・海象情報及び船舶の始業点検には十分検証のうえ出向していただきますようお願い申し上げます。

  また、報道各社におかれましては【遊漁船】とは、『遊漁船業の適正化に関する法律』に基づいた<登録>を受けた船舶のことで、それ以外の釣りに使用する船舶は<プレージャーボト>と記載あるいは呼称していただきますようお願い申し上げます。
 法律による遊漁船業を登録し操業する船長に対して、世間よりの誤解を受ける恐れがあり、迷惑を講ずることがございますのでご配慮いただきますようお願い申し上げます。


遊漁船の建造資金をもう少し安くできませんかね。

2010-01-10 08:28:27 | 遊漁船業者

 昨日のブログで、『設備投資等の長期資金は金融機関の借入れに頼る。』ということを書き込みましたが、誤解を受けると思いますので多少訂正したいと思います。


 このことは、遊漁船業という事業が家内工業の域を出ない事業だからにほかありません。何故なら、昭和23年に<漁業法>の改正に遡ります。  それまでの日本全国の海域のほとんどは漁業権漁業でしたから、漁業者は『海はオレ達のもの!!』といって闊歩していたのですが、当時、日本を占領していたアメリカの司令長官『ダグラス・マッカーサー』はこういいました。

 =日本は戦後の復興に全力を挙げている。しかし、日本人の英知と勤勉さを持っていけば必ず立ち直ることができる。そして、勤労の後の余暇活動には<魚釣り>などの時間を持つだろう。=

といって、旧=漁業法からの海面利用に国民に開放する政策を提案したのです。
よって、一本釣りの漁業を【自由漁業】として許可したのです。
具体的には、自由漁業以外は漁業権漁業になっていて何らかの許可を受けなければならないことになっています。

 時代は変わって人生50年の時代から、80年の時代に変わってきたことの直接の原因は<第二次世界対戦>の余韻にほかありません。
時の若年層は戦地に派遣され、尊い命が奪われ、当時の壮年層が彼の岸に向かわれました。よって、余命年齢に多少の行き違いがあるのは否めない事実です。

  さあ、そこで新漁業法が施行されボチボチ世間に<遊漁船>が出没し始めましたが、遊漁船の構造が漁船を併用したものでしたから遊漁船業の名前は出てきたものの船体の構造は旧態依然のものなのです。

もう、そろそろ<遊漁船>独特の釣り客にとって乗り心地の良い船舶の出現が待ち遠しいのです。  ところが、船体の建造価格が高いですね。もう少し検証する必要がありそうです。

 ご意見をお寄せください。(FAX092-734-0464)